David Chalmers 哲学者。Ph.D.(Indiana University) 1966年、シドニーに生れ。カリフォルニア大学サンタクルーズ校、アリゾナ大学などを経て、現在オーストラリア国立大学に在任。専攻は心脳問題。 主著は『意識する心―脳と精神の根本理論を求めて』(原題: The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory)。
意識する心―脳と精神の根本理論を求めて
いろいろ本を読んだので紹介するます。 デイヴィッド・チャーマーズ、林一訳『意識する心』 鈴木貴之編著『人工知能とどうつきあうか』 ジョセフ・ヒース、栗原百代訳『資本主義が嫌いな人のための経済学』 沓名健一、小黒祐一郎『作画マニアが語るアニメ作画史2000~2019』 デイヴィッド・チャーマーズ、林一訳『意識する心』 めちゃくちゃ難しかった! 意識研究はこの本以前以後で分かれるくらい重要な本である。「意識のハードプロブレム」というのを明確化した。それとゾンビ論証というのを多用するのも影響力が大きいんじゃなかろうか。 意識について自然主義的な二元論をとる、つまり意識は物理学に還元できないがかといっ…
ゾンビ映画好きに急遽訪れた違和感 いつからかゾンビ映画が好きだった。元々アクション映画のようなテンポの良いスカッとする映画が好きで、且つ「B級映画」が好きなので、ロメロといったような王道作品からゾンビ化したビーバーが人々を襲う映画(『ゾンビーバー』)まで、そこそこの作品数を娯楽として見ていた。 サメ映画も好きなのだが、「何かが人を襲う」というストーリーとしては単純な中で、どのように個性を持たせるかという部分に着眼して観るのが非常に好きなのである。ホラーとしてではなく完全にエンタメとしてゾンビ映画を観ていた。 ある時を境に、ゾンビ映画が観れなくなった。 一本の映画を観た時、自分の頭の中で急にいろ…
今日、図書館に行った。たぶんこれが今年図書館で本を借りる最後の機会となるだろう。デイヴィッド・チャーマーズの『リアリティ+』という本を借りる。その後、グループホームに戻りさっそくそのチャーマーズの本を読むつもりだったのだけれど、夕食後グーグー眠ってしまった。なんと、9時間も眠ったのだ! どれだけ疲れていたか推して知るべし。なんにせよ、悔やんだって始まらないのであきらめることにした。図書館はこの期間、特別サービスということで10冊まで本を貸し出すことになっている。この日記でも書いてきたけれど、たくさん読みたい本がある――たとえばディケンズ、フローベール、ヴァージニア・ウルフ。そして現代の作家たち…
今日は遅番だった。朝、不安に囚われてしまう。それでグループホームの自分の部屋にいても落ち着かない。話し相手がいないので、それもあってその不安が自分の中で膨らんでしまう。本を読もうとするもそんな状態なのでぜんぜん頭に入らず、Discordでチャットをしようともしたのだけどこんな場合は「書く」ではなく「話す」「語る」ことを求めてしまう。勢い余っていのちの電話にかけようかとも思ったのだけれど、いのちの電話にかけてしまうとほんとうに困っている人がつながらなくなって苦しむことになる……それでどうしようもなかったので早々にグループホームを出て、イオンの開店時間(9時)に行ってしまう。そこで詩を書き、本を読…
今日は遅番だった。朝、保坂和志『カフカ式練習帳』を少し読んでから前に買っていたデイヴィッド・チャーマーズ『リアリティ+』の原書も少し(数ページ程度だ)読む。そして今日の詩を書く。その後、またいつものように考えごとをする。Discordのとあるグループで「なぜ哲学を勉強するのですか」という問いが提起されており、その問いに興味を抱いたのだった。単純だけれど、奥が深い問いだと思う。ぼくなりにその問いに答えを出すなら、ぼくはかつて発達障害が嵩じていじめに遭ったりしていたので必然的にそんなクラスや学校の中における異端/アウトサイダーとして、「自分は間違っているのだろうか」「正しい真理とはいったい何だろう…
その昔、沢木耕太郎のエッセイを読んでいたらこんな質問に出くわしたことがある。「今までの人生において、大事なことというのは男と女どっちに教えてもらいましたか?」。もちろん、今のような時代にこんな単純明快に人間を「男と女」で分類する質問は「ダサい」「イケてない」かもしれない。でも、ぼくはこの質問がなんだか気になってしまう。ぼくの人生は男と女、どっちに影響を受けただろうか……子どもの頃、ぼくはずっと女の子に嫌われて過ごしてきたのを思い出してしまう。ぼくが子どもの頃というのは今のような多様性の時代ではなかったのでまだまだ「男は男らしく」「女を守れてこそ男」な考え方が常識として「活きて」いたのだった。そ…