デュアルクラッチトランスミッション

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デュアルクラッチトランスミッション

でゅあるくらっちとらんすみっしょ

略称DCT(Dual Clutch Transmission)。ベースとなった技術は1985年にプロトタイプマシンのポルシェ962に搭載されていた「ポルシェ・ドッペルクップルング(Porsche Doppel Kupplungen、略してPDK)」のものであり、2005年にVWゴルフGTIに搭載されたボルグワーナー社よりライセンスを受けたフォルクスワーゲンDSG(Direct-Shift Gearbox)が市販初のDCTとされる。

セミオートマチックトランスミッションと混同されがちであるが、本来セミオートマチックトランスミッションの定義は「ギア選択は自分で行なえるオートマチックミッション」であるため、DCTはセミオートマチックトランスミッションと異なる。


最大の特徴は奇数段ギヤ(1速、3速、5速)と偶数ギヤ(2速、4速、6速)をそれぞれ専用のクラッチを用いて独立して作動する点にある。

この二つの独立した変速機を並列に動かす事により、片方のギアを用いて走行している間にも、もう片方のギアがシフトアップシフトダウン双方に備えて待機している状態となる。

その結果、100分の3〜4秒という従来の3ペダルMT車では考えられない変速スピードを可能とした。人間の変速速度を遥かに超えているが故に、デュアルクラッチトランスミッション搭載車はクラッチペダルを搭載しておらずブレーキペダルとアクセルペダルの2ペダルと、シフトレバーまたはステアリングコラムのパドルにより操作される。


発売当初はトラブルも多数報告されたが、現在では改良も進んでおり、オートマチックの便利さとマニュアルの自由度を併せ持ち、尚且つ駆動ロスが少ない→省燃費に繋がるが故、今後(特に走りに重点を置いた車種)将来においは主流になる事が予想される。


DCTはクラッチ機構を持っているため、オートマチックではなく本来はマニュアルに属するのであるが、日本における法律上の「マニュアル車」の定義は「クラッチペダルを用いて変速する車両=3ペダル」であるため、2ペダルのDCT車はオートマチック車と見なされ、日本国内ではAT限定免許でも運転可能である。


国産車でDCTを搭載している車種は2009年時点で3車種:

  1. 三菱ランサーエボリューションX(ツインクラッチSST、略称TC-SST。独ゲトラグ社製)
  2. 三菱・ギャランフォルティスツインクラッチSST、略称TC-SST。独ゲトラグ社製)
  3. 日産GT-RGR6デュアルクラッチトランスミッション。米ボルグ・ワーナー社製)

上記3車種においてのDCTの評価は高く、今後も国産スポーツカー及びスポーツモデルに採用が増える事が予想される。


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