古代エジプト最後の王朝。 名前の通り、アレクサンドロス大王の部下で「後継者」(ディアドコイ)の一人だったプトレマイオスがアレキサンドリアに都して開いた。 そういうわけで血統としてはギリシャ系の王朝だが、エジプトの古風も引き継ぎ、強大な王権を誇った。 紀元前30年、ローマ(というかオクタウィアヌス)によって征服され、最後の女王クレオパトラ(7世)が自殺して滅んだ。
才知に長けたエジプトの女王 絶世の美女であり、男を次々とたぶらかす希代の悪女ともされるクレオパトラ。しかしその実相はほとんど記録がないという。クレオパトラとはいかなる女性であったか。 クレオパトラはギリシア系のプトレマイオス王朝の生まれである。クレオパトラの肖像はほとんど伝わっていないことから、一般にはエジプト人として黒髪でオリエントな顔立ちの美女がイメージされることが多いが、ギリシア系であったことから実は金髪で西欧的な顔立ちだったという話がある。数少ないクレオパトラの肖像とされるコインの肖像も、確かに鼻の高さに特徴があるどちらかと言えば西洋的な顔立ちの人物である。 クレオパトラとアントニウス…
【シリーズ=教養の饗応】(3/15配信第85号) 今は、二十四節気の「啓蟄(=けいちつ)(3/5-3/19)」 七十二候の「菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)(3/15-3/19)」です。 昨日3月14日は、「赤口(しゃっこう)」です。 本日3月15日は、「先勝(せんしょう)」です。 明日3月26日は、「友引(ともびき)」です。 また、陰暦三月の異名は「弥生(やよい)」です。 英語では「March」 フランス語では「mars= (マルス)」です。 中国語では『三 月』と書いて『サンユエ』と発音します。 韓国語では『삼월』と書いて『サムォル』と発音します。 3月の呼称としては、「早花咲月(さはなさ…
度重なる戦争やラティフンディアの開始などによって貧富の差が顕著になると、これをなんとかして解決しようとした人物が現れた。グラックス兄弟である。 →兄のティベリウス=グラックスは没落した中小農民に土地を与えることで再建し、強い軍隊を組織しようとした。しかし、護民官の再選に失敗すると、国法に反したとして殺された。このため、ティベリウスによる改革は失敗に終わった。 →弟ガイウス=グラックスは元老院に対抗する勢力を確保することに努めたが、最後には3000人の味方とともに殺された。このためガイウスによる改革も失敗に終わった。 →グラックス兄弟の改革に影響され、野心的な政治家が台頭してきた。彼らは元老院の…
阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。 新王国時代に栄えた街・テーベ 突如現れる巨大な「メムノンの巨像」 新王国時代のファラオが眠る「王家の谷」 ラムセス4世の墓 ツアー6日目。 古代エジプト文明の遺跡巡りも最終日を迎えました。(翌日も観光日ですが、遺跡はこの日でおしまい。) 毎日遺跡巡りですが、全く飽きることはありません。 この日は、ルクソールにある遺跡を巡ります。 新王国時代に栄えた街・テーベ ルクソールは、ナイル川中流域に位置する街。かつて「テーベ」と呼ばれており、全盛期は新王国時代…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 2024年3月6日 YAHOO!JAPANニュース NHK出版デジタルマガジン「楽園追放、バベルの塔、十戒……旧約聖書の秘密を紐解く【物語としての旧約聖書】 楽園追放、バベルの塔、十戒……宗教史にはかりしれない影響をおよぼした旧約聖書は、謎めいた物語に満ちています。その秘密の一端を明らかにした『物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか』が1月に刊行され版を重ねています。著者は、古代オリエント史・聖書学が専門の月本昭男さん。当記事では本書の「はじめに」を特別に公開します。 『…
はじめに 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は京都大学です。Ⅰ・Ⅲが論述で計40点、Ⅱ・Ⅳが一問一答(小論述含む)で計60点の構成です。Ⅱ・Ⅳは南斗水鳥拳で瞬殺し、Ⅰ・Ⅲに時間を使いたいです。 解答例は正解ではありません。著作権はぶんぶんにあります。 *解答例作成の方針 受験生と同じく何も見ないで解答する。ただし途中でお茶を飲んだりトイレに行ったりはする(ルール違反) 解答を作ったら、受験生がアクセスできる教科書(実教出版、帝国書院、東京書籍、山川出版社)、資料集(帝国書院、浜島書店)、参考書(詳説世界史研究)でウラを取る(イカサマ) 仕上げに河…
(世界の歴史まっぷより)前回チラッと登場したアレクサンドロス大王が今回の記事の主役です。彼は見方によって英雄か侵略者か変わる代表的な人物と言えるでしょう。マケドニア出身のアレクサンドロスは、紀元前334年、父フィリッポス2世の後を継いで東方遠征に駆り出した。アレクサンドロス大王像 (G.dallorto作、wikipediaより) →エジプトを征服し、その後アケメネス朝も滅ぼした。インド北西部まで領土を広げ、各地に自らの名を冠した都市、アレクサンドリアを建設した。現在のエジプトの都市アレクサンドリアはそのうちの1つである。 →アレクサンドロスは32歳のときにバビロンで急死し、後継者を巡って戦争…
阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。 エジプトの街中を馬車で疾走! 最も保存状態の良い遺跡の一つ「ホルス神殿」 多くのレリーフが残る列柱室 神殿の周壁を巡る おまけ 5日目の午前中、コム・オンボ神殿を見学した後は船に戻り、ナイル川を移動しながら、船内で過ごします。ヒエログリフがデザインされたTシャツの申し込みをしたり、部屋で「冬のエジプト洗濯祭り」を開催したり。(単に風呂場で、旅の前半に着た服を洗っていただけ。) お昼ご飯を食べた後、午後からの観光は、ナイル川中流域にある遺跡「ホルス神殿…
阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。 2柱の神を祀ったコム・オンボ遺跡 カレンダーに医療器具、高度な文明が描かれたレリーフ 古代エジプトでは、ワニもミイラになっていた 4日目の夜からは、ナイル川を航行するクルーズ船に乗って、アスワンからルクソールまで移動しながら遺跡を巡ります。 ツアー5日目。この日は、1週間のツアーで最もスケジュールにゆとりがあり、船でのんびり過ごす時間もありました。 クルーズ船の様子は、後日まとめて書きたいと思います。 まずは、ナイル川中流域にある遺跡をご紹介。 2柱…
お世話になります。 うう。しまああです。 明けましておめでとうございます。 いや〜。明けましたね。随分と前に。 新年は本当にめでたい。あまりにもめでたくて、正月早々、午前11時から午後9時過ぎくらいまで会社の先輩と飲んだ挙句、銀座線を終電1本前まで往復してしまった。新年を全身全霊で祝い過ぎた。その後、財布をスられなかったことを近所の神社の神様に感謝した。 たった5軒しかはしごしていないのに、翌日は財布がやけに軽くて、狐につままれた気分にはなったけど。お店の人に中身をたっぷり絞られちゃったらしい。ほとほと困り果てた。 さて、 そんな私、う〜しま〜が独断と偏見に基づいてオススメする、Ouluが誇る…
世界史 今日は世界史のヘレニズム時代について学んだ。 ペルシア戦争でギリシア世界は、アケメネス朝を追い出したが、アケメネス朝は未だギリシア世界を諦めておらず、ちょっかいを出してきた。 ギリシア世界の中でも北側にあるマケドニアの「フィリッポス2世」時代。 カイロネイアの戦いで、アテネ・テーベの連合軍を撃破し、ギリシア諸ポリスを支配。 「コリントス同盟」を結んだ。 しかし、この同盟にはスパルタが入っていなかった。 というのも、スパルタはアケメネス朝が裏で手を引いていたのだ。 フィリッポス2世はのちに暗殺されてしまい、快進撃は終わる。 その後、出てきたのが「アレクサンドロス大王(マケドニアの王)」 …
今日の夜は愛すべき大学時代の友人たちとの飲み会なので多分更新できないので今のうちに……。まあ、ほぼ昨日の話ですが。 【労働&雑感】 天皇陛下に心の中で「ごべぇぇぇぇん!!!!」って言いながら諸々に白旗を上げました。まあ、妙な意地を張ってもしょうがない。これでもう出世も職場での立場もなくなるのだろうけど、別にどうでもいいわな。逆にこれで何ら手当がなされなかった時のことを考えないといけないわけですが。何はともあれ、ここが人生の踏ん張り時です。 以前俺がどこかのエントリで年収600万円あれば万々歳の暮らしができると豪語した記憶があるのですが、下方修正して年収500万で生きていくことを目指したいと思い…
文字霊日記・3427日目 「エジプト=埃及=絵字附訳(譯)」・・・譯=言+睪(罒+幸) 「出エジプト (Exodus)=出埃及」・・・ ゴミが及ぶ所からの脱出・・・? 紀元前1230年頃 エジプト新王国 第19王朝 第3代ファラオ 「ラメセス2世」・・・ (Ramesses II・紀元前1303年頃~紀元前1213年頃) ヒッタイト ハットゥシリ3世 と 世界初の平和条約 エジプト・ヒッタイト平和条約を締結 ↓↑ 彼の最初の正妃 「ネフェルタリ・・・たり=足=拾=Ⅹ=十 (Nefertari) ネフェルトリ・・・とり=鳥=鷄=酉=取」 神后(God's Wife)の称号 全名 ネフェルタリ・メ…
今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。5は「ハンニバル戦記」の上中下巻の下巻であり、紀元前205~紀元前146年の第二次ポエニ戦争終結、事後のマケドニア王国・カルタゴ滅亡までを描いています。4最終盤でローマ軍の救世主として登場したスキピオが引き続き戦いを率いてついにカルタゴ軍の名将ハンニバルと相まみえます。前半は主に第二次ポエニ戦争の個別戦局に関する記述が中心で後半は事後のローマ帝国マネジメント方針や同盟国マケドニア・ギリシア文明・カルタゴとの折衝の様が描かれます。 「ローマ人の物語5」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部…
阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。 カイロで最初のお食事タイム エジプト文明の財宝の宝庫!エジプト考古学博物館 ガイドさんの説明を受けながら、エジプト文明を学ぶ カイロで最初のお食事タイム エジプトに到着し、まずはランチタイムです。 機内で散々食べていますが、それぞれの食事の間は4~6時間は空いているので、実際はそこまで食べ尽くしという訳ではありません。 ただ、運動量に対しての摂取カロリーバランスがおかしいんだな、ずっと。 ランチのレストラン。名前は不明。 明らかに観光客向けのレストラ…