常々 映画は猥雑なもの、夾雑物が混ざり発酵・発熱が起こる厄介もの・取り扱い注意物件だと思ってきた。ということで、雑なるもの:再考(最高?)。 テキストは、先回に続きロラン・バルト『明るい部屋 写真についての覚書』 彼は〈写真〉について「ステゥディウム:STUDIUM」と「プンクトゥム:PUNCTUM」という二つを挙げて 語る。 説明してみよう。( 独断も 偏見も混じるが 御海容 ) 「ステゥディウム:STUDIUM」とは、作者が意図したもの、記号化され掴み易く説明可能な要素、分かりやすく解釈し易い情報のたぐいだ。 対して、 「プンクトゥム:PUNCTUM」は、分析不可・分解不能、言語化できない…