オーストリアの経済学者. カール・メンガー Carl Menger. 1840-1921 オーストリア学派の創始者. 1873〜1903年ウィーン大学教授,1900年には貴族院終身議員となる. ジェヴォンズ・ワルラスと同時期に限界効用理論を提唱.また一方ではドイツ歴史学派の理論軽視の風潮に対しては方法論争を挑んだ. 主要著作:『国民経済学原理』
カール・メンガー(Menger, Carl) カール・メンガー(Menger, Carl) メンガー著作リンク一覧 メンガー著作一覧 Wikipedia メンガー著作リンク一覧 経済学の基礎概念 (大村論文叢書 山口正太郎 訳. 大村書店, 大正12① ②) 社会科学の方法に関する研究(『社会科学方法論』岩野晁次郎 等訳. 高陽書院, 昭11 / 『社会科学の方法に関する研究』 戸田武雄 訳. 日本評論社, 1937 / 『経済学の方法に関する研究』 岩波文庫 福井孝治, 吉田昇三 訳. 岩波書店, 昭和14① ② ③ → 改題改訂 『経済学の方法 』近代経済学古典選集 日本経済評論社, 19…
裏金事件の処分が決まった。時効になっていない過去5年分のみの「調査」と岸田文雄,二階俊博両氏の処分なしやもっとも重い処分で「離党勧告」では納得できるわけがない。「役職停止」や「戒告」はいわずもながである。これで裏金問題の幕引きを引かせてはならないし,軽すぎ処分による真相解明への蓋閉めを許してはいけない。 自民党が公表した議員処分や政治資金の不記載などの額を記載し,ねちねちと批判を続け,「説明責任」を果たしてもらおうと思う。・二階俊博(和歌山3)3526万円(以下単位は同じ) 処分なし ・三ツ林裕巳(埼玉14)2954 役職停止1年 ・羽生田光一(東京24)2728 役職停止1年 ・山谷えり子(…
これは長期更新予定のエントリー(似たものとしては村上春樹読書メモがあるw)。 カール・メンガーとメンガー文庫についての個人的な勉強メモ メンガーの『国民経済学原理』(初版)をとりあえずドイツ語で読んでいく。幸いにしてネットで読める。翻訳は安井琢磨訳とそれを修正した安井琢磨・八木紀一郎訳がある。英訳もたしかあるはず。 Carl Menger: Grundsätze der Volkswirtschaftslehre - Austrian Essentials - Austrian Institute 上のサイトでは章もわけて全部で23セクションに分かれている。 英訳はこれ https://cdn…
Michael Hudson Thursday, February 22, 2024土曜日の『ニューヨーク・タイムズ』紙に、アメリカの高等教育の堕落を象徴するような記事を見つけた。それは、私が1969年から1972年まで大学院で教えていたニュー・スクール(まだニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチと呼ばれていた頃)に関するものである。シャロン・オッターマン「予算難に直面する大学、学長の家の売却を検討」ニューヨーク・タイムズ、2024年2月16日号 ニュー・スクールはマンハッタンにある学長公邸を2000万ドルで売却しようとしている。予算難を乗り切るために不動産に頼ろうとしている他の小規模…
youtubeはプレミアでお金払ってるし、だいぶ接続しまくってる側だと思うんだけど、「バックグラウンド再生」がいかに大切か思い知った。 短めの動画ならちゃんと画面見ることがほとんどだけど、長尺で話しまくるタイプのものは、倍速で流しながら聞くことが多い。 有料の「メンガー限定」とか登録したことなかったけど、「どんな内容話してんだろう? 有料払いたくなる内容かな?」と気になり、初回一月分無料なる感じで登録できたから試そうと思った。 が、なぜかその「メンバー限定」設定の場合だけバックグラウンド再生ができない。同じ人の無料動画は当然再生できるのに。 これは「アカウント持ってる側とかで設定してんのかな.…
佐原実波『ガクサン』で予備校講師参考書の面白さが主人公の一人から語られる。 そこで世界史で「ざっくり歴史を要約してくれる」ような面白い講義があるのではないかと本屋でいろいろ立ち読みしてみると、『青木裕司 世界史B講義の実況中継3』が実にぼくの感性に合っていた。 [音声DL付]青木裕司世界史B講義の実況中継(3) 実況中継シリーズ 作者:青木裕司 語学春秋社 Amazon 四角四面に要約してあるのはダメなのだ。 しかも短いページにビッチリ書いてあるのも読む気が無くなる。 その点で『青木裕司 世界史B講義の実況中継3』は語り口、ページの行間などが、まさにこれしかないというくらいぼくにフィットしてい…
いよいよ、ぼくの新著『シン・経済学~貧困、格差および孤立の一般理論』帝京新書が書店に並び、アマゾンにも入荷されたので、満を持して販促することにしよう。 その前に、ショックだったことをひとつ。それは、チバユウスケさんが亡くなったこと。彼の音楽のすごいファンだっただけに、早すぎる死には衝撃を受けた。 チバユウスケさんのライブを観たことは少なくて、たったの3回だった。1回はミッシェルで、1回はロッソで、1回はバースディで。どれもバンド初期のライブだった。 ミッシェル・ガン・エレファントを観たのは、「世界の終わり」でメジャー・デビューした直後だったと思う。客席は若い女の子でいっぱいで、みんなキャーキャ…
はじめに 本記事はジェネ系VJ Advent Calendar 2023の2日目の記事です。 1日目は不在なので実質1日目(?)ですので、実装等には触れずにゆるい記事を書きます。 ジェネ系VJとは リアルタイムレンダリング等を活用して映像をその場で生成するタイプのVJです。そのため、パラメータをその場で変えること(例えば音に合わせてカメラワークを変える等)が出来たりするのが面白さの一つです。自分は主にUnityを使用してVJをしています。 今まで使った要素の紹介 まだ片手で数えるほどしかジェネ系VJをやってきてませんが、過去にやったVJの画像を添えつつ今までに私が使ったことがある要素を紹介しま…
19期生HGCさんが、千里山近辺で用事があるついでに、大学へ顔を出してくれることになった。と言っても、今日は一週間でいちばん忙しい木曜日。授業が3コマあり、のんびり話す時間を作るのが難しい。そこで、2限目の経済学説史(今日はシュモラーとメンガーの方法論争を講じた)を10分ほど早めに切り上げて、正門前のエスニックカフェCape Codで一緒に昼食をとる。近況を聞かせてもらう。ベトナム進出とは、いかにも彼女らしい活躍ぶりである。14時20分まで大学に滞在可能だということで、3限の22期(3回生)ゼミの見学にお誘いした。来週水曜(12月6日)は学内ゼミナール大会の開催日であり、今日はその前の最終回の…
著者名がミーゼスなのに、「ミーゼスの経済学」という副題なのは何でかなと思ったら、講演録のようです。数式のたぐいは出てきませんが、ミーゼスの主張ははっきりと示されています。 マルクスへの徹底した否定、計画経済への批判に始まり、政府は小さいほどよく、市場に干渉しないほどよいとか、政策によるインフレは一種の税であるとか。木村貴『反資本主義が日本を滅ぼす』と、多くの主張が重なります。 メンガー、ミーゼス、ハイエクと連なる自由主義経済学派に、木村氏も属しているということなのでしょう。 現時点では、どうも私もその系譜に近い立ち位置にいるようです。 たとえば次のような一節。 「自由とは実際には誤りを犯す自由…
そもそも私は経済学の単位など一つも取ったことがなく、大学四年生ごろに独学で近代経済学を学び、その後「小さな王国」論を書いた時にマルクス経済学とメンガー(新古典派)経済学を、これも独学で学び直した程度です。 今回はこれまで学ばなかったケインズやハイエクにまで手を伸ばしたので、少々頭が混乱気味です。早めに自分なりの立場を固めようと思います。
昨日の記事の末尾で、ちょっと志の低いことを書いてしまいました。 マルクス否定論などはあくまでも「手段」なのでした。 「目的」は、貨幣の謎を解き、経済学の進展に貢献することです。 そして「小さな王国」、ことにその最後の一行が示しているのは、 一定額の貨幣=それと同額の商品 では、「ない」ということです。ミルクだろうがポテトチップスだろうが、商品で貨幣は買えません。だから貝島先生は、ミルクを返して沼倉紙幣を取り返すという、最も穏当な行動ができなかったのです。 「小さな王国」を頭ごなしに否定する向坂逸郎『資本論入門』は、等価交換論、貨幣と商品を「=」で結ぶという誤りに陥っています。向坂は沼倉紙幣の流…
日本人にはちょっと覚えづらい名前であり、表記ゆれもありますが。 メンガーの影響のもとに、マルクス批判を展開したベーム=バヴェルクと、彼に反対したヒルファーディング。 とりあえず今は名前だけ覚えておいて、いずれ著書を(日本語訳があればそれで、なければ経済学史の本で)読むことにします。
きわものめいた題の近著ではありますが、ミーゼスはメンガーの影響下で経済学に進んだ、100年ほど前の近代経済学者です。最近オーストリア学派づいている私には気になる本です。 マルクスの著作も並行して読んではいますが、そちらはもう、消費期限切れとしかいいようがありません。書かれた時点ですでに消費期限切れだったのかも知れませんが。 なお私も反マルクスの立場ですが、「マルクスを読むな」とか「禁書にしろ」とは決して言いません。 むしろ逆に、日本人による口当たりのいい入門書なんかではなく、マルクスそのものを読むことをおすすめします。案外、それが一番いいマルクスからの脱却法かもしれません。あの独善的で不快な文…
木村貴氏の『資本論』批判を先ほどネット上で見つけたばかりですが、腑に落ちたので検索したところ、単著がありました。 「ピケティ、斎藤幸平、中谷巌、佐伯啓思、佐藤優、池上彰、内田樹、白井聡、中野剛志、三橋貴明…各氏の主張を徹底検証」とのこと。木村氏とは気が合いそうです。 レビューには「オーストリア学派の信奉者」だとのご意見もあり、批判的な評価もありました。一八七〇年代のメンガーらオーストリア学派より新しい経済学もあることは私も承知していますが、新しいからいいってものでもないので。もちろん古いからいいってものでもありません。マルクスを批判する意義は、今でも十分にあると思います。
あれこれ検索したところ、木村貴という方が私と同様にメンガーを援用して、マルクス『資本論』の間違いを指摘なさっていました。 マルクス『資本論』は何を間違えた?~商品の価値を決めるのは労働量ではない~|日経BizGate (nikkei.com) ※ (前半略 買い物が成立するのは) 買い物客は、払ったお金よりも買った商品の価値が大きいと思うからです。一方、店の主が商品を手放すのは、逆に商品よりもお金の価値が大きいと思うからです。 つまり交換が成り立つのは、同じ物(お金も物の一種です)でも人によって価値の大小が違って見えるからなのです。 ここからわかるのは、物の価値とは、それを作るためにかかった労…