ヴィドックとは、19世紀に実在した人物。脱獄を繰り返した犯罪者だが、その度量を買われて警察の密偵となり、後に世界初の私立探偵事務所を設立する。フランスでは度々テレビ映画化されている子供たちの憧れの的、誰もが知っている伝説のヒーローである。
ヴィドック ― 2枚組 DTSプレミアム エディション [DVD]
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ヴィドック」(2001)です。 この映画は、世界初の探偵と言われる19世紀初頭に暗躍したこのフランソワ・ヴィドックと言う男が、警視総監に依頼されて落雷殺人事件を解決する物語です。そして映画はHD24P HDCAMのフルデジタル撮影を世界で初めて実現した映画になります。或る意味実験映画の趣もあります。 1830年フランス7月革命頃、探偵ヴィドック(ジェラール・ドパルデュー)は警視総監の密命を受け、落雷殺人事件の犯人を追っていた。犯人は鏡の仮面を付けた謎の男で、ガラス工房の高炉に追い詰め戦うが、力足らずして高炉の中に…
🦙アルパカさんのおすすめ映画 『ヴィドック』 近世のフランスが舞台。鏡の仮面をかぶった連続殺人犯を刑事のヴィドックが追い詰める。高校生の時に友人と映画を見に行ったが、フランスの街の昔の暗い世界が描かれている。内容は、フランスの監督の斬新な映像感覚とあったのだが本当に暗い印象がある。 www.youtube.com (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.lengt…
フチガミ先生が、マーティン・エドワーズのミステリ史研究の大著 The Life of Crime を国書刊行会から今年刊行の予定、とのこと。 "エドワーズ氏の研究書としては、我が国では『黄金時代の探偵小説』が紹介されて評判となりましたが、The Life of Crime は、ミステリの黎明期から今日に至るまでのミステリ史の発展を、英語圏やフランス、ドイツ、スカンジナヴィアなどのヨーロッパ大陸はもとより、アジアや南米など、より幅広い国際的視野にまで広げて描き出した大著です。"(Webサイト海外クラシック・ミステリ探訪記」より) 私はずっと、なぜ英米がミステリというジャンルで際立ってトップランナ…
パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅 さてヴァンドーム広場より北に伸びる平和通りは,高級ジュエリーの名店が軒を並べる。目の保養をしたい人にはおすすめだが,私にとっては豚に真珠。これ以上は北に進まず,再びカスティリオーネ通りを南下してリヴォリ通りに出ることにする。 リヴォリ通りに出たところで東に進むと「アンジェリーナ」がある。ここでは恐るべきモンブランをみることになるだろう。そのまま進むとルーヴルの両翼の1つ,北側のリシュリュー翼が見えてくる。さらに東に進むと左手にパレ・ロワイヤルが現れる。パレ・ロワイヤルの柱廊は『シャレード』(1963)のクライマックスでヘップバーンが逃げ回ったところで…
(4/5追記; 「映画のこと」を含む旧HPを下記に仮移転しました。よろしくお願いします。https://t.co/qGWL0drWRt — 佐藤哲也 (@fallofbears) 2024年4月5日 aloysius.sakura.ne.jp 話題にしていた佐藤氏の個人サイト、別所へ移管されたとのこと。ありがたやありがたや……。 (追記オワリ)
ボニー・マクバードのホームズ・パスティーシュ第三弾です。アルファベット順に人を殺害する連続殺人事件と、フラン人無政府主義者によるテロ事件の両方が同時進行、、、。果たしてこの二つには関係があるのか、、、。新任のスコットランド・ヤードの警視総監はホームズを邪魔者扱いし、排除しようとするし、新聞記者はホームズの悪口を書き立てるし、で窮地に立たされるホームズ。まあ、色々と盛り込み過ぎのような気もしますが、前二作の冒険活劇的要素と本格ミステリー要素を掛け合わせた作品に仕上がっています。 それにしてもこの作者は、ホームズを痛めつけるのがよっぽどお好きなようで。第一作では鞭打ちの拷問に合って死にかけ、あげく…
ボニー・マクバードのホームズ・パスティーシュ第二弾です。前作はアクションがふんだんに盛り込まれた活劇的要素が濃かったですが、本作はその要素は抑え目で、より本格的なミステリー小説になっています。謎が謎を呼ぶ展開はさしものホームズにとっても一筋縄では行きませんが、、、著者のマクバードは脚本家・プロデューサーとして、3回もエミー賞を受賞していると言う事ですが、流石ですね、、、全ての謎や伏線に答えを出しています、、、たった一つを除いては。 物語の終盤には今まで明かされて来なかった、ホームズの過去、学生時代の事柄が明らかにされます。この辺りも読みごたえがあります。 1.時期 1889年12 月、、前作「…
著者はボニー・マクバードというアメリカの女流作家です。ハーパーBOOKSと言うマイナーな出版社から発行されています、、、。ですが、少し調べたら、この会社の親会社であるハーパー・コリンズというのは英語圏では五大出版社の一角そして数えられているらしい、、、(*'v`d)、、、で、一方ボニー・マクバードというのは長くハリウッドの映画産業で脚本家、プロデューサーとして活躍して来た人だと言うことです。確かに何となく映画っぽい演出と言うか、展開が楽しめる作品になっていますね。マクバードのホームズ・パスティーシュは日本では3作品が発行されていますが、本屋さんで見つけるのは難しい、、、と言う事でアマゾンで3作…
推理小説の源流―ガボリオからルブランへ2002年3月12日初版発行淡交社 ポーを祖とし、ドイルで完成したとされる推理小説。しかし、ひとりの仏文学者の緻密な研究が、忘れられた作家ガボリオの驚くべき先見性を明らかにする。ルコック探偵から、ホームズ、ルパン、ポアロへと受け継がれていく推理小説の正統な流れを、近代文学史に刻印し、ガボリオの復権を果たす。(本書紹介文より抜粋) 本書は推理小説の源流というタイトルのまま探偵小説、推理小説というのが誕生するまでの流れを論述したもの。私にはガボリオやボアゴベというフランスの作家の名前はとても懐かしく感じられた。ガボリオやボアゴベは黒岩涙香の翻案の元ネタのフラン…
どうも、ひのきですm(*_ _)m 映画のお話でございます 作品について、IMAXについて、そして最後にネタバレと分けていきますが些細な情報も知りたくない方は読まないでくださいねー(そんな人はそもそも来ないか) さて、今回観てきたのは北野武監督作品『首』 と、私が大好きなリドリー・スコット監督の『ナポレオン』で、どちらも事前情報ゼロ(公式トレイラーひとつづつのみ観た)でした まず、北野武監督作品『首』 これについては完全な思い込みでしたね、プレスリリースの時から期待に期待を重ねてアウトレイジの時代劇版なガチイメージで観に行ったのがちょっと間違いでしたw トレイラーは何パターンもあるようですが私…
テキストを読みつつ番組を見て思ったことなどを。 NHK 100分 de 名著 シャーロック・ホームズ スペシャル 2023年 9月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon www.nhk.jp 朗読担当の山寺宏一さんは以前、人形劇版ホームズで主役だったので、 なるほどイメージにピッタリ。 シャーロック ホームズ Blu-ray BOX 山寺宏一 Amazon ja.wikipedia.org 第1回 名探偵の誕生 第2回 事件の表層と真相 第3回 ホームズと女性 ①「ボヘミアの醜聞」 ②「サセックスの吸血鬼」 ③「第二のしみ」 第4回 人間性の闇と光 ①「ボール箱」 ②「ボスコ…
一条真也です。『怪異猟奇ミステリー全史』風間賢二著(新潮選書)を読みました。著者は、1953年、東京都生まれ。英米文学翻訳家、幻想文学研究家、アンソロジスト。首都大学東京、明治大学、青山学院大学非常勤講師。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業。早川書房勤務を経て、フリー。早川書房在職中に、『ハヤカワ文庫』で、ファンタジーの叢書、ハヤカワ文庫FTを創設。また、翻訳ホラー小説の叢書『モダンホラー・セレクション』を企画した。1998年、『ホラー小説大全』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門受賞。 本書の帯 本書の帯には、「心霊主義 疑似科学 進化論・退化論 エログロ 変態性欲――。西洋のあらゆる…
前回 [過去の読了書記録から (7) - 2006年1月~6月] をアップしたのは、去年の9月20日。 えらく間があいたもんだが、その続き。 ・07/01 高橋いさを オリジナル・パラダイス (論創社、2006)・07/03 高橋昌一郎 ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論 (講談社新書)・07/07 久住昌之(原作)・谷口ジロー(作画) 孤独のグルメ (扶桑社、2000)・07/08 井上靖ほか28名 読書と私 (文春文庫)・07/09 堀内勲 赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気 (ダイヤモンド社、2002)・07/16 太田龍 長州の天皇征伐 (成甲書房、2005)・07/19 ジー…
全14項目●代表作●「武装錬金」JP ・1巻・2巻・3巻・4巻・5巻・6巻・7巻 ・8巻・9巻・10巻・「ジャンプ」連載時巻末 ●「るろうに剣心」ジャンプコミックスより●本 ●「tsutaya」「CINEMAHandbook2015」 「ダークマン(サム・ライミ)」より 全15項目 ●代表作 漫画「るろうに剣心」シリーズ、 「武装錬金」、 TVアニメ共同監修「るろうに剣心(2023年)」、 ゲームキャラ共同原案「サムライスピリッツ零」等 漫画家、黒碕薫(黒崎薫)と組みTVアニメ監修 等で活躍する和月伸宏が影響を受けた・好きな映画。 ●「武装錬金」ジャンプ・コミックス単行本掲載の情報より ※キャ…
前回と版と訳を変えて再読。短編は1911年から1912年にかけて雑誌に発表された。前回の感想は下記。サマリーはリンクをみてください。 odd-hatch.hatenablog.jp 「太陽のたわむれ」 ・・・ ルパンと語り手が見たのは太陽光を鏡で反射させたあいず。逃げ出そうとした犯人が大金を隠した金庫を開けるカギがあいずに隠されていた。 「結婚指輪」 ・・・ 6年前に渡した手紙に書いた約束を果たすというのが現代の騎士物語。ルパンもミンネを捧げた淑女には手も触れない。 「影の合図」 ・・・ 1794の謎を1911年に解く。社会の変化が今よりゆっくりしていたので、宝探しは成功した。 「地獄の罠」 …