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異常な愛

映画

異常な愛

いじょうなあい

The Strange Love of Martha Ivers

1946年のアメリカ映画。

呪いの血」の題名のVHSDVDもある。

原題は「マーサ・アイヴァーズの異常な愛」。

 監督はルイス・マイルストン

 脚本はロバート・ロッセン

 撮影はヴィクター・ミルナー

 音楽はミクローシュ・ロージャ

 出演はバーバラ・スタンウィックヴァン・ヘフリンリザベス・スコットカーク・ダグラスジューディス・アンダーソン

 異色フィルム・ノワール

 マーサ・アイヴァーズは、両親の死後、気位の高い富豪の伯母アイヴァーズ夫人(ジューディス・アンダーソン)にひきとられるが、ある嵐の日、誤って伯母を殺してしまう。彼女は貪欲な家庭教師の息子ウォルターに嘘の証言を強要し、罪を免れる。遺産目当ての家庭教師も彼女の嘘に口裏を合わせる。マーサの男友達サムはその日、マーサと一緒に町を出るはずが、結局1人で町を出る。

 10数年後、風来坊の賭博師となったサム(ヴァン・ヘフリン)は偶然通りかかった故郷の町で車の事故を起こし、車の修理が済むまで滞在することになる。彼は若い美女トニ(リザベス・スコット)と意気投合し、車が治ったら彼女と一緒に旅に出る決意をする。だが翌朝、彼女は逮捕され、拘留されてしまう。彼女は無実の罪で禁固刑を宣告され、前日、仮釈放になったのだが、その条件は故郷に帰ることだった。故郷に帰らないことで仮釈放条件違反で再び拘留されたのだ。

 トニの事情を知ったサムは、旧知のウォルター(カーク・ダグラス)が地元の地方検事になっていることを知り、彼にトニの釈放を頼みに行く。サムはウォルターとの再開後、ウォルターの妻となっているマーサ(バーバラ・スタンウィック)とも再会する。ウォルターとマーサは初め、サムがアイヴァーズ夫人殺害の秘密をネタにゆすりに来たのだと疑う。ずっとサムを愛し続けているマーサはサムが町に来たのはゆすり目的ではないと察するが、彼を町に引きとめ、自分のものにしようとする。サムに嫉妬したウォルターは、トニと取り引きし、サムを二度と町に近づかないように、私立探偵たちに痛めつけさせ、町の郊外に捨てさせる。

 だが翌日、サムは報復のため町に戻り、ウォルターとマーサに会いに行く。サムはマーサの秘密を知りつつ、子供の頃のように彼女に惹かれて行く。一度は和解したトニは1人で町を出る決意をする。その後、サムに嫉妬したウォルターは彼を自宅に呼び出し、マーサの真の秘密を彼に告げる。そしてマーサとウォルターは悲劇的な結末を迎える。


カーク・ダグラスの映画デビュー作。精神を病むひ弱な男性を演じている。