クックパッドを題材に刊行されたビジネス書としては2番目に出版されたものとなります。 本書のタイトルにもなっている名刺にレシピを載せるという試みは面白い。クックパッドの名刺だと一目で分かりますし、興味を持った人には作ってもらえて、まさに料理ファーストの思考。遊び心とも言えますし、認知度を高める意味でも盲点を突いた有用なアイディアだと思います。基本的に泥臭く、料理を楽しむ工夫を広めていくのがクックパッドのあり方で、プラットフォーマーではありますが、画期的なビジネスモデルがあるわけでも、生き馬の目を抜くような工夫があるわけでもなく、終始そうした点が強みとして語られていました。 ただ、名刺以外は本書な…