movies.yahoo.co.jp昭和16年作品。冒頭「往かぬ身はいくぞ援護へまっしぐら」だとか「陸軍省鉄道省検閲済」という文字がものものしく、時代の空気をいきなり浴びる。原節子の義理の兄でもある熊谷久虎監督はビデオに封入された解説にもこの映画を撮ったあと国粋主義思想団体の指導者になってしまったことなども書かれ、またこの映画も国策映画という風にとらえられる向きもあるようだけど(アテネ・フランセのこちらの解説参照)私にはこの映画がこの時代の精一杯の表現のように思われ、ただの国策映画には見えなかった。 丸山定夫演じる鉄道員がもう必死の情熱で戦線で軍用列車を運転する機関員特業と呼ばれる兵をまともに…