2006年3月4日に劇場公開されたアニメーション映画。
アニメ『機動戦士Ζガンダム』の劇場版三部作の最終章。単なる総集編でなく「A New Transration(新訳)」として制作された。ストーリー的にはテレビシリーズの第33話〜最終回第50話を再編集したもので、新作シーンの追加や映像のデジタル処理などにより物語の再構成が行われている。そのラストはテレビ版とは異なる。
劇場版第一部の『機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者』は2005年5月28日、第二部の『機動戦士ΖガンダムII 恋人たち』は2005年10月29日に公開された。
あらすじ
宇宙世紀0087年、地球圏の戦乱は混迷を極めていた。連邦軍のエリート組織「ティターンズ」と反地球連邦組織「エゥーゴ」の内戦の最中、エゥーゴを指揮する立場となったクワトロ(シャア)、ティターンズを我が物にしようと目論む“木星帰りの男”シロッコ、そして「ザビ家」復興を掲げるジオン軍残党“アクシズ”の指導者ハマーン・カーン。三つの勢力の地球圏の覇権を賭けた、政略と軍略が絡み合い、戦局は、巨大レーザー砲へと改造されたスペースコロニー、グリプス2を巡る最終局面へと突き進んでいく。
戦場では、人々の愛情と憎しみが交錯する。エゥーゴを離れ、ティターンズのシロッコの下へ身を寄せる女レコア。シロッコを慕いながらも、エゥーゴのカミーユたちに惹かれる少女サラ。そんな人々の想いを受け止め、Zガンダムは、混迷の戦場を飛ぶ。
そして、ついにカミーユは知る。Zガンダムの持てる力で倒すべきは誰なのかを――。戦火の果てにカミーユを待ち受ける運命は!?
http://www.z-gundam.net/z3/staff/story.html
スタッフ
- 原作・脚本・絵コンテ・総監督:富野由悠季
- 製作:吉井孝幸
- 企画:内田健二
- 原案:矢立肇
- プロデューサー:松村圭一、久保聡
- キャラクターデザイン:安彦良和
- メカニカルデザイン:大河原邦男、藤田一己
- キャラクター作画監督:恩田尚之
- メカニカル作画監督:仲盛文
- 美術監督:甲斐政俊
- デジタル色彩設計:すずきたかこ
- 撮影監督:木部さおり
- 編集:坂本久美子
- スタジオ演出:松尾衡
- 音楽:三枝成彰
- 音響監督:藤野貞義
- 企画・製作:サンライズ
- 製作協力:バンダイビジュアル
- 配給:松竹
キャスト
掲載順はスタッフロールに従った。
- カミーユ・ビダン 飛田展男
- ブライト・ノア:鈴置洋孝
- パプテマス・シロッコ:島田敏
- ハマーン・カーン:榊原良子
- ジェリド・メサ:井上和彦
- エマ・シーン:岡本麻弥
- レコア・ロンド:勝生真沙子
- ジャミトフ・ハイマン:西村知道
- バスク・オム:郷里大輔
- ヘンケン・ベッケナー:小杉十郎太
- カツ・コバヤシ:浪川大輔
- ファ・ユイリィ:新井里美
- サラ・ザビアロフ:島村香織
- ヤザン・ゲーブル:大塚芳忠
- ウォン・リー:田中和実
- フォウ・ムラサメ:ゆかな
- ロザミア・バタム:浅川悠
- ミネバ・ザビ:平本亜夢
- アストナージ・メドッソ、ラムサス・ハサ:拡森信吾
- サエグサ:塩屋浩三
- アポリー、ハイファン:大川透
- トーレス:柴本浩行
- シーサー:望月健一
- グワダン・キャプテン、ガディ・キンゼー:戸谷公次
- ドゴスギア・キャプテン:石井康嗣
- ラーディッシュ・クルー:檜山修之
- メラニー・ヒュー・カーバイン:上田敏也
- ダンケル・クーパー:菊池正美
- シンタ:相田さやか
- クム、ハロ:沢村真希
- レツ・コバヤシ、シロッコの側近:柳井久代
- キッカ・コバヤシ:小松由佳
- サマーン:矢部雅史
- マナック:三川二三
- 侍女:井上富美子
- アムロ・レイ:古谷徹
- フラウ・コバヤシ:鵜飼るみ子
- ミライ・ノア:白石冬美
- カイ・シデン:古川登志夫
- セイラ・マス:井上瑤(ライブラリー出演)
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ):池田秀一
主題歌
- エンディングテーマ「Love Letter」「Dybbuk」
- 作詞・作曲:Gackt.C / 歌:Gackt