「百鬼丸はヒルコか?」「百鬼丸のストーリーラインは貴種流離譚か?」 【 貴種流離譚 ― 日本歴史大事典 】 神の子あるいは尊い血統にある者が、なんらかの事情 ( 罪など ) のために都を離れて異郷をさすらうという話の型。流離し辛苦を極めて悲劇的な死に至る ( この場合、転生して神となる ) ことも、あるいは流離の試練を乗り越えて幸福を得ることもある。折口信夫が初めてこの語を用いた。貴種流離譚は日本の古伝承や物語を貫く類型としてとらえられる。具体的には『古事記』の大国主神や須佐之男命の伝承、物語文学では、『竹取物語』のかぐや姫の物語、『伊勢物語』の「昔男」の東下り、『源氏物語』の光源氏の須磨・明…