昨年辺りから新聞もスポーツ欄までは目を通さなくなってしまった所為で、阪神の優勝を数日遅れで知るという失態をやらかしてしまった。一時期、熱烈な阪神ファンをやっていたのに、なんと迂闊なことだったのだろう。 「一時期」と申し上げたのは、贔屓のチームが度々変わったためだが、子供の頃から「アンチ巨人」という一線だけは守って来た。 しかし、子供の頃、好きな野球選手を訊かれると、王・長嶋・黒江・末次といった名を挙げて、「それ、皆、巨人の選手だよ」なんて言われたりした。 当時、東京では巨人の試合ばかり放送していたから、他チームの選手たちは余り印象に残っていないのだ。唯一の例外は、最も好きな選手だった「南海の野…