ダンサー、振付家。1999 年よりダンサー活動を始め、2001年より自身の振り付け作品を創り始める。これまでに自作品を日本国内12都市とイタリア、韓国、マレーシア、タイ、インドネシアにて公演。08年には単独公演<チビルダミチルダ>を行った。ダンス公演のみならず、演劇、音楽、映像、ファッション界等、多岐に渡るジャンルにおいて活動し、各界から注目を集めている。
COCOON PRODUCTION 2021総合演出:松尾スズキ構成台本:松尾スズキ・天久聖一コーナー演出:杉原邦生・宮崎吐夢・康本雅子音楽監督:門司肇出演:松尾スズキ、のん、秋山菜津子ほか 2021.4.22.(木)夜、「シブヤデアイマショウ」をかたつむりと観に行った。 出演者のラインナップに、ダンスの人、ミュージシャン、大人計画などの俳優、そしてゲストにミュージカル俳優とお笑いの人がクレジットされていて、ゴチャマゼで歌あり笑いありのショーだろうと想像。そこまでは正解。 それ以上に、想像を超えてもっとミュージカル中心の大人のショーだった。まあ大人のっていうのは言い過ぎかもしれないが、毒は少な…
2023年に観た舞台 いきなり悲しい話をしますが、2023年は鎌田順也さんが亡くなった年です。 上演されるはずだった『しられざる』の予約のリマインドを設定していました。 5月の再演2本が最後になってしまった。ほりぶんは昨年の公演を猫の看病で観に行けなかったから『かたとき』が最後。 あの叫びあいを浴びながらずっと笑ってるのはほんとうに幸せなひとときでした。 もう北区に連れて行ってもらえないんだなあ。 さて。 今年は初めて生で観た方々の作品が面白くて嬉しかったです。 コンプソンズ『愛について語るときは静かにしてくれ』 コンプソンズ、配信で観ていたものの、生で観たのは初めてでした。 下北沢のワンルー…
2023年の舞踊公演を振り返り、印象に残った振付家・ダンサーを列挙する(含2022年12月)。すでにコロナ関連の劇場規制はなく、通常の上演形態に戻った。コロナ禍の名残りとしては、バレエ公演におけるスタンディングオベーションが挙げられる。声を出せないため、拍手とスタンディングでコロナ下のダンサーを応援した習慣が、そのまま残ったと思われる。個人的には今年初めてコロナ陽性を経験した。ある演劇の終演後、俳優の方(マスクなし)と会話した二日後に喉痛があり、猛烈な倦怠感に襲われた。この公演はすでに初日、コロナで降板した俳優の代役を演出家が務め、その後次々と感染拡大し、公演中止に至っている。明確な後遺症とし…
*新国立オペラ『こうもり』、久しぶりに見た。シュトラウスの音楽を聴いていると、R・プティの振付が思い出され、胸が締め付けられる。プティの絶妙な選曲、振付の音楽性、独創性は傑出している。『コッペリア』もいいが、傑作バレエ『こうもり』もぜひ再演して欲しい。本作バレエ・シーンは東京シティ・バレエ団(再振付:石井清子)。男性5人(吉留諒、福田建太、杉浦恭太、西澤一透、大川彪)が、ロザリンデを囲んで踊る場面は、ギャラントリーにあふれる。特に前半のトップを踊った福田は、ロザリンデのマルグエッレと全身でコミュニケーションを取り、輝かしい場面を創出。音楽の喜びにあふれていた。後半トップの吉留は美しい踊りを見せ…