大阪府吹田市の万博記念公園にあるサッカー専用スタジアム。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するガンバ大阪のホームスタジアム。
2016年度は公式略称として「吹田S」を用いる。
ガンバ大阪のホームスタジアムとして使用されていた万博記念競技場は老朽化が進んでいたことや、国際サッカー連盟(FIFA)などのスタジアム基準を満たしていないことなどから、2008年になって新スタジアムの建設構想が浮上。
スタジアムの建設資金は寄付金と助成金で賄うことなどの方針が固まり、そのための募金団体が2010年3月に設立された。
2011年12月に新スタジアムが万博記念公園内に建設されることが決定。4万人収容などのスタジアムの仕様の決定、環境アセスメント評価などの手続きを経て、2013年12月15日にスタジアムの起工式が行われた。設計・監理・施工者は竹中工務店が担当。総事業費は約140億円で、1席あたりの単価は35万円という安価。
2015年9月30日に竣工(全体工期22ヵ月)。スタジアム完成後、スタジアム建設募金団体から吹田市へスタジアムが寄贈された。2063年3月までの約48年間という長期契約で、ガンバ大阪(株式会社ガンバ大阪)が指定管理者として運営・管理を行う。
2016年2月14日、ガンバ大阪対名古屋グランパスのプレシーズンマッチ「Panasonic Cup」がこけら落としとなる。2016年シーズンからガンバ大阪がホームスタジアムとして使用する。
収容人員は4万人。Jリーグクラブライセンス制度やFIFAのスタジアム基準を充足するサッカー専用スタジアム。サッカー日本代表を含む国際Aマッチなど国際試合の開催が可能。
タッチラインから7メートル、ゴールラインから10メートルという至近距離から観戦できる臨場感が最大の売りで、観客席はすべて屋根で覆われており、雨天時でも快適に観戦できる。ゴールラインからスタンドまでの距離が近いため、ラグビーなどの開催はできない。
芝生の育成のため、ピッチレベルには自然の風を取り入れる通風口が四方に設けられている。
LED照明や太陽光、雨水を活用したエコスタジアムを実現するとともに、災害用備蓄倉庫を備えた防災拠点にもなる。