小熊秀雄

読書

小熊秀雄

おぐまひでお

詩人。1901年〜1940年、北海道小樽生まれ。

三歳のときに母親が死亡。姉が養女に出される。十五歳で高等小学校二年を卒業してからは、ほぼ独立した生活を送り、「養鶏場番人、炭焼手伝、鰊漁場労働、農夫、昆布採集、伐木人夫、製紙工場職工」などさまざまな職につきながら、短歌を作る。

1922年、「旭川新聞」社会部の記者となり、やがて文芸欄を担当。詩、童話、短編小説も書き始める。展覧会にダダイズムの絵を出品し、その会場でのちの妻・つね子と出会う。

1925年に結婚、三年後には上京して、旺盛な文筆活動を開始する。厳しい言論弾圧の中で、風刺詩というジャンルを切り開き、長編叙事詩の傑作も生み出す。社会の軍事化にひるむことなく、鋭いユーモアと豊かな感受性をもって抵抗し続けた。1935年『小熊秀雄詩集』と『飛ぶ橇』を刊行。

「旭太郎」というペンネームで、SFマンガの先駆けとなる『火星探検』(大城のぼる:作画)の台本も担当した。