一九四七年東京生まれ。宗教人類学者。 東京大学卒。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、M・エリアーデらのもとで研究を続ける。 NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。 著書に『男が女になる病気』『分裂病者のダンスパーティ』『オデッサの誘惑』『聖地の想像力』『「頭がよい」って何だろう』『性愛奥義』他。
バルザックの長篇小説『あら皮』(小倉孝誠訳、藤原書店、2000年)を読みました。 私はバルザック作品を不定期で一作ずつ読んでいます。バルザックの代表作である本作のことは、何年も前に霧生和夫『バルザック』(中公新書、1978年)で知って以来、ずっと読みたいと思っていましたが、今回やっと読むことができました。 本記事では、『あら皮』を紹介しつつ、本作を現代的な感覚で読んだ感想などをつらつらと書きます。 あら皮 〔欲望の哲学〕 (バルザック「人間喜劇」セレクション(全13巻・別巻二) 10) 作者:バルザック,Balzac 藤原書店 Amazon バルザックの自伝的作品にして初の成功作 長篇『あら皮…
【12月11日 投稿分】*転載の順番が変わっています。 「今年のお礼、今年のうちに」 という気持ちで、今日はけりちゃんに感謝とお礼のランチをご馳走しました(笑) 候補をいくつか挙げつつ、月曜休みのお店も多くて、久々の「源氏」へ・・・ お店柄、自分たちより年代が高い女性が多くて(予約してあったけど11時半には満席)、おもしろかった(笑) 怒涛の2023年において、最も辛かったのは、1月27日~私の誕生日の2月4日より少し前までだったんだけど、その後、約1年かけて、笑って振り返れるようになって良かったです。 その、ホヤホヤの時に、けりちゃんからの言葉に励まされた。 明るくていつも笑顔の印象のけりち…
「阪神日本一」を受けて、今日の愛媛新聞に、人類学者の植島啓司さんが、「「次こそ優勝」願い続け~当たり前でない幸福 醍醐味」というタイトルの随筆を寄稿されていました。そこには次のようなことが書かれていました。 『‥‥いずれにしても、時代は変わっていく。私の身近には甲子園球場の年間指定席を 86年から36年間買い続けて、一度も阪神が日本一になる瞬間を見られずに亡くなった知人もいた。 しかし人類学の文献などによると、苦労して獲物を追う狩猟採集の生活をしている人たちは、 何もせずにいて十分な食料が得られる人たちよりもはるかに充実した毎日を送っているともいわれる。 次こそ優勝するに違いないという希望を持…
『ダックスフントのワープ』は藤原伊織さんのデビュー作です。集英社文庫も文春文庫も、すでに絶版のようです。 books.bunshun.jp 1985年発表で、すばる文学賞受賞作品。集英社文庫版の解説は大学の同窓生であった宗教人類学者の植島啓司さんで、それによると高校時代にすでに雑誌の新人賞候補になった作品を書いていたそうです。1995年『テロリストのパラソル』で江戸川乱歩賞、直木賞のダブル受賞を果たしました。それまで乱歩賞受賞作が直木賞の候補になったことや、乱歩賞受賞作家が直木賞を受賞した例はありましたが、すべて違う作品での受賞だったようで、同一の作品で二賞を受賞したのは史上初だったそうです。…
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「オカザキ・ジャーナル」 漫画家の「岡崎京子」さんが書いたエッセイが詰まった本。 オカザキ史上“伝説の”二大連載エッセイ、初の単行本化!「週刊オカザキ・ジャーナル」(『朝日ジャーナル』1991~92年)に加え、宗教人類学者・植島啓司との往復通信「コトバのカタログ」(『広告批評』92~93年)を完全収録。軽くて甘くて少しだけせつないオカザキの真髄と、私たちの、いま。 岡崎京子といえば私と同年代の方であればたぶん知っていると思う。若い人でも「ヘルタースケルター」「リバーズエッジ」は映画化されているのであー知っているというのではないだろうか。私は彼女の描く女性が好きだ。しかしその漫画以上に彼女が書く…
ありがたいことに フォロワー様(?)からプレゼントをいただけました。 フォロワーさん(?, 差出人不明)よりほしいものリストからいただきました。これ読んで文筆家として精進したいと思います! pic.twitter.com/BSayQKyvoM — SphinXthan (@Sphinxthan) 2023年8月2日 思えば、大学院生時代から「しがない物書き志望」と名乗ってきたものの まだ文筆家としては成果は出ておらずそれでも細々と何か書こうと いろいろインプットしているところですね。 まあ要するに迷走中なわけです。 一体私には何が書けるだろうか。 それを問いながら、それでも私の好む文体というも…
【メディアに洗脳されるな!】 マスメディアのネガティブな情報に洗脳されないようにしましょう。 ニュースの80%はネガティブなものであるというデータがあります。 私たちは、知らず知らずのうちにネガティブな情報によって洗脳されてしまっています。 これに関して、 『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』 (田坂広志著 光文社) にこう書かれています。 (109頁~111頁) 「 なぜ、我々の無意識の世界には、日々、多くのネガティブな想念が刷り込まれ続けているのか。 なぜなら、世に溢れる 『ネガティブな情報』 の洪水によって、我々の心の中に、毎日、大量のネガティブな想念が染み込んでくるからである。 特に…
時間は存在しない、という本を読んでいる。他の人が読んでて面白そうだったのと、時間について自分の中で考え直したいと思ったから。また読み終わったら感想を書くけど、時間のとらえ方がもう少し変わると自分の生活を大きく変えられると思う。 そういう意味では先日からゆるゆるとタスクシュートによる時間管理をしている。この時間管理とToDo管理を分けて考えたのはとても良くて、ポモドーロテクニックの考案者による著書や、限りある時間の使い方という本でも触れられている部分だと思う。 一回限りの時間として捉えなおす。 そういう意味では、重松清の流星ワゴンや、植島啓司の生きるチカラでも触れられている、考え方だと思う。