魔法の言葉。
本来であれば、目にも見えず触れもしないはずの何かを見せろ、と要求しているフレーズ。
その本当の目的は、誠意とやらを仮託した金品を相手から得ることにある。
渡した金品に相手の誠意がこもっているかどうかの判定は、要求する側の心証(いわゆる胸先三寸)によるので、もし金品の価値が気にいらない場合は「誠意がこもっていない」と言う第二の魔法の言葉により、さらなる要求が行われる。
見方を変えれば、相手の誠実さに付け入る形の『タカリ』や『恫喝』の一つの手法である。
もし、こういう事を言う相手に出くわしてしまった場合は、警戒が必要である。
このような場合は、何をどうすれば相手に『誠意を見せた』ことになるのかを、両者が納得できるような形で(できれば文書などに残すのが望ましいし、第三者の立会いの元で)きちんと決めるべきである。さもなければ絶対に、自主的に「誠意を見せ」てはならない。