『俺たちの荒野』(東宝1969:出目昌伸)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)・小ホールにて見る。10月4日より始まった「東宝の90年 モダンと革新の映画史(2)」の1本。310円。再々・・・・・再見。 『俺たちの荒野』(91分・35mm・カラー) 米軍基地のある福生で、夢を語りあい恋に戯れる男女3人が刹那的に輝く。本作製作の金子正且は成瀨巳喜男、鈴木英夫、岡本喜八らの作品を手がけ、1960-70年代には若手を起用して青春映画の傑作群を送り出した。友の会会報誌「東宝映画」の寄稿者・中井正より着想を得て、脚本に山田信夫に師事した20代の重森孝子を抜擢。男同士の愛に似た関係性や寄る辺ない少女の優しさ…