10月28日、出品している皓星社の古本市への表敬訪問のために上京。東京古書会館で前日から開催している特選古書即売展も覗いてきた。2日目のしかも開場から数時間経っていたので、「特選」度は薄かった。しかし、あきつ書店で『変人』(俳華堂)なる俳誌を発見。発行人は、東京市下谷区谷中町の楠部善男(号南崖)である。俳誌そのものには興味がないが、目次に小川千甕(おがわ・せんよう)の名前があるので買ってみた。2冊で1,500円。 1巻2号,大正15年7月には、「からだとみさほと」掲載。「遊女の貞操観」に関する随筆である。「編輯後記」に「原稿をお願した先生方はどなたも快く、すぐに御執筆下さいました。本号の執筆者…