1799年、ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス(当時22歳)が証明した。 内容は、「係数が複素数のn次方程式は、n個の複素数解を持つ。ただし、重解は多重度もあわせて数える。」 実際の「代数学の基本定理」は、「任意の複素数係数のn次方程式は、少なくとも1個の解を持つ。」だけで、十分だったが、ガウス(当時22歳)が学位文論で証明した。
目標 ここでは「群論の計算」などで扱っている問題をChatGPTを使って書いていきます。まず、これは何のためにやっているのかを書きます。これはChatGPTではなかなかちゃんとした答えが返ってくるように書くのは難しいようなので、大まかなことは自分で書きます。以下のようなことをやろうとしています。 数学の問題を表す適切な用語がないものについて考える 帰納法を数式の変形またはビジュアルプログラミングで表す 多項式の計算でできることを考える プログラムの代数的構造を考える 細かい個別のテーマを書いておきます。これらについては何か答えが得られるかもしれません。 写像と同値関係の間の関係 単一化による帰…
「不完全性定理」の証明を書き直そうとしていたら新年になってしまいました。今後の目標を書いていこうと思います。毎年何か書こうと思っていたのですが、PCが壊れてから書いていませんでした。 このブログについて サーバーで永久に動作するプログラムを論理プログラミングで表す方法について調べていました。この目的で、現在は数式で表すことが難しいものをビジュアルプログラミングで表す例がないか調べています。このブログでは、当初は数式で表すことが難しいため通常は数式の変形で書かないようなものを数式の変形を使って証明することを考えていました。これをエレファントな証明と呼んでいました。現在はビジュアルプログラミングを…
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関孝和すげえという話をします。 【算聖】関 孝和【新助、自由亭】 先月、上野健爾、小川束、小林龍彦、佐藤賢一 による『関孝和全集』が岩波書店から出版されました:岩波書店のページ。 最近はこの本を勉強しているのですが、すこぶる面白いです。 私は元々「関・ベルヌーイ数」という数学的対象がものすごく好きです。これは「ベルヌーイ数」と呼ばれることの方が多いですが、ヤコブ・ベルヌーイとは独立に関孝和も発見しているという話だけをとっても、私が関孝和のことを好きになることに不思議はありません*1。なお、関・ベルヌーイ数が書かれているのは、遺著『括要算法』*2です*3。 実際は関・ベルヌーイ数の発見だけではな…
この記事では複素関数論の応用として代数学の基本定理を証明します。この辺の話は勉強していて興味深い話だったのですが、今回の予定のストーリーからは横道に逸れる感じだったので、補足として今回記事にすることにしました。 リュービルの定理は以前に楕円関数の性質の証明で使ったこともあり、その証明がきっちりと数式で示せる事を知り楽しかったです。 代数学の基本定理:定数を除く複素数係数の1変数代数方程式は複素根を持つ。 この証明に使う次の定理も証明します。 リュービルの定理:有界な整関数は定数関数に限る。 この証明に使うコーシーの不等式も証明します。 コーシーの不等式:$D$を中心$z$、半径$R$の開円板、…
久しぶりに永井保成「代数幾何学入門」で遊ぶ。 第5講「平面曲線の特異点解消」の冒頭の式 に対する の計算例で,は計算できることが分かっていたのだが,,が全然分からなかったのだ。 第4講のWeierstrassの準備定理が間違っているのかと思っていた。つい最近,堀川穎二,「複素代数幾何学入門」を読んで,記述が正しいことを確認できた。 「複素代数幾何学入門」では,証明が二つ紹介されている。 一つが永井本と同じ,形式的ベキ級数を使用した構成的な証明,もう一つが留数定理の応用。 代数幾何学の多項式が基本的に複素数係数であることと,代数学の基本定理からいって「複素数が怪しい」と思っていたら当たりだった。…
土曜日。夜ご飯は外で食べようということになり、適当にお店を探して電話して予約を取った。 昼頃に早めに家を出て色々と買い物した。文具屋で妻の仕事用品を買ったり自分の夏物の半袖シャツを買ったりした。 そのあとは適当な所でゆっくりしようと思って、入れそうなカフェを探し始めたものの人混みを甘く見ていて結構歩く羽目になった。駅から離れたルノアールに、数組待ちで少し並んでやっと入れた。1時間くらい雑談した。 妻の所用で一瞬別行動になったので、本屋の数学書コーナーで本を見た。近くに、代数学の基本定理について説明している大学生くらいの2人組がいて和んだ。この先も飽きずに数学続けてほしい(誰目線?)。 今日はも…
令和5年3月23日、小宮山博仁監修の『図解・眠れなくなるほど面白い数学の定理』という書籍を読破した。 計算をする際、公式や定理を知っていれば早く計算ができると思い、小宮山博仁監修の『図解・眠れなくなるほど面白い数学の定理』という書籍を購入し、読破しました。内容は幾何学が多かったです。数学の雑学もたくさん掲載されており、数学界の理解をも深められ楽しめます。 数学を始める時に、概念や意味や手続きを、はっきりと決めておかなければなりません。数学の目指すところのひとつに、普遍性が要求されるからです。あるところで証明された定理は、地球の裏側はもちろん、他の星でも成り立たなければならないからです。そのため…