1860年ごろにフランス・イギリスを中心に始まった、道徳功利性を廃して美の享受・形成に最高の価値を置く西欧の芸術思潮のグループのこと。
作品の価値はそれに込められた思想やメッセージではなく、形態と色彩の美にある、とする立場で、生活を芸術化して官能の享楽を求めた。
▶あらすじ 壁に向かってオートバイで全力疾走をする度胸試しのレース、トマト・ゲーム。22年ぶりに再会した男女は若者を唆してゲームに駆り立て、残酷な賭けを始める。背後には封印された過去の悲劇が・・・第70回直木賞候補作の表題作をはじめ、少年院帰りの弟の部屋を盗聴したことが姉を驚愕の犯罪に巻き込む「獣舎のスキャネット」等、ヒリヒリするような青春の愛と狂気が交錯する全8篇を収録。恐怖と奇想に彩られた犯罪小説短編集。 (個人的な)点数 8/10 昨年は耽美派ミステリにドはまりし、皆川さんの作品も色々読みました。 「薔薇忌」「クロコダイル路地」「死の泉」「双頭のバビロン」「開かせていただき光栄です」-…
眺めているだけで時間が過ぎていく 日本人は昔から血みどろ、幽霊、妖怪、怨霊が好きだった 浮世絵愛好家じゃなくても楽しめる一冊。 オススメ:⭐️⭐️⭐️⭐️
2月の読書メーター読んだ本の数:68読んだページ数:23462ナイス数:283地雷グリコの感想読み手の裏をかくところが上手い読了日:02月28日 著者:青崎 有吾弁護側の証人 (集英社文庫)読了日:02月27日 著者:小泉 喜美子テスカトリポカ読了日:02月26日 著者:佐藤 究名探偵は嘘をつかない (光文社文庫)の感想デビュー作だからか色々詰め込まれてる。あとがきによると応募作を改稿したものらしい。読了日:02月25日 著者:阿津川 辰海共犯マジックの感想昭和の未解決事件の裏には不幸を予言するフォーチュンブックの存在があったという連作短編集。読了日:02月25日 著者:北森 鴻エステルハージ…
ゲゲゲの鬼太郎の実写映画、話はつまんないけど実写モノとしては素敵な作品なので何回も観てる。原作が耽美派ではないので(そもそも妖怪だし)無理にビジュアルの美しさに依存してないところがいい。あと鬼太郎が「墓の下中学、中退です!」と言ってるのかっこいい。 この映画のいちばんの見どころはラストのダンスシーン。 輪入道の頼みを聞き入れ、クラブ「墓乃下倶楽部」のVIPルームにいる彼の妻であるろくろ首を説得しにいき、妖怪みんなでダンスフロアで踊る。 振り付けがすごい絶妙!!特に鬼太郎のソロのダンス。最初はなんじゃこの振り付け?!いくらなんでも変すぎる!!と思ったんだけど、見れば見るほど癖になる。変ではあると…
No.3567(再)【今日の1冊】究極のマゾヒズム小説「春琴抄」 今日は谷崎潤一郎の1933年発表の純文学、いや耽美派小説の最高峰で究極のマゾヒズム小説「春琴抄」だ。 大阪の薬問屋の娘で、容姿端麗な春琴は9歳の頃に病気で失明したが、彼女は三味線の才能を持っていた。春琴に仕え、世話係をしていた佐助も三味線を学ぶようになり、彼女の弟子となる。春琴は気性が荒く稽古は激しい。撥(ばち)で殴られ、叱声が響き佐助は泣く。しかしそんなサディスティックな師匠の人格否定のレッスンを佐助は待ち遠しく感じるようになる。春琴が三味線奏者として独立した後も変わらず佐助が同行し、我儘な春琴の世話をした。春琴の三味線の才能…
引用元:animeanime.jp| ストーリー 登場人物・キャスト 感想 PV ストーリー 児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。 二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながら、園山夫妻を取り込もうと画策する。結果は上出来、一日で園山夫妻の懐に入り込んだ二人は、部屋のテントの中で不敵な笑みを浮かべるのだった。 引用元:https://migitodali.com/story/detail/ 登場人物・キャスト ミギとダリ / 園山秘…
血圧値 126/86/65 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 67.9キロ その答えを誰もが知ってるから、誰も問えない。 中島みゆきのあの歌が聴こえますねえ。 変な人、荷風の面目躍如の「趣味」と言えば、「覗き」。 父は、内務省の官僚。エリート家庭で育った永井荷風は、19歳で作家デビュー。 父の勧めで材木商を営む令嬢と見合い結婚。しかし新婚にもかかわらず遊女と浮気三昧。父が亡くなると父が決めた妻と別れ、贔屓にしていた新橋の芸妓、八重次と再婚。しかし、八重次とは半年で離婚。今度は麹町の芸者、歌と遊郭の経営を始める。 荷風の趣味は、「覗き」ですから、店の押し入れの中に小さな穴を開け、連日客…
奏雨「DIR EN GREYのパクリバンドは結構おるみたいやけど、その中でも有名なバンドっちさ、どれになると?」 浅水「初期のthe GazettEやSadieは特に言われてるよね」 雪乃「でも近年だとトップクラスでパクリバンドって言われてるのはグリーヴァじゃない?」 浅水「ああ、グリーヴァは確実に意識してるのに全く認めようとしない凄いバンドだったね」 奏雨「グリーヴァは名前聞いたことある。昔のヴィジュアル系をリスペクトしとるイメージがあるけど、そんなに似とーと?」 浅水「んー、でも私、グリーヴァを聴いたことないんだよね。みんながそういったレビューしていて気にはなってるけど。雪乃は聴いたことあ…
「近代文学」の小説、なかんずく、文豪が書いたそれを読み始めたのは、国語の教科書に載っていたということもありますが、中学生のときに参加した、読書クラブでの経験によるところが大きいです。 鴎外、漱石、芥川、と読んできて、谷崎、三島と、舵を取り始めた頃には、いわゆる、耽美派と呼ばれる作家たちを、義務教育が終わる頃には、好きな作家と呼べるくらい、読みおおせていたし、とりわけ、鴎外の令嬢たる、森茉莉に傾倒したのも、この頃でした。 そんな、ませた、というか、おくて、な十代が終わり、二十代にはいると、そうした文芸作品を映画化した、ATGのそれを、名画座で観るような、陰鬱な映画青年となり、さらに、かつて、アン…
宮内悠介氏のラウリ・クースクを探してを読んだ。エストニア人のラウリ・クースクという架空の人物の伝記だというのを聞いて、興味を持ったので、読んでみた。ラジオ文芸館スペシャル宮沢賢治生誕120年 - 隠居日録にも書いたが、架空の人物の伝記というと宮沢賢治のグスコーブドリの伝記が第一に思い浮かぶ。というより、この小説以外架空の人物の伝記というのは記憶にない。グスコーブドリは物語の最後である種英雄的な行いをするが、この小説のラウリ・クースクはそういう事とは無縁の全くの普通の人間だ。一つ特筆するならば、彼は少年時代にとびぬけたプログラムの才能があり、ソビエト連邦のプログラミングコンテストで入賞するぐらい…
恩田陸氏の木曜組曲を読んだ。耽美派小説の大家重松時子は木曜日が好きだと言っていた。その時子は2月の第二週の木曜日に亡くなり、それ以来毎年その木曜日を挟んで3日間、時子をしのぶために時子が住んでいたうぐいす館に集う女たち。時子の異母姉妹の静子。静子の母の妹の娘の絵里子(つまり、静子の姪)、時子の弟の娘の尚美(つまり時子の姪)、尚美の異母姉妹のつかさというちょっとややっこしい人間関係。それと時子の担当編集者で、今もうぐいす館に住んでいるえい子の5人が、このミステリーの主な登場人物だ。時子が亡くなって4年がたった今年、フジシロチヒロなる人物から「皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のために花…
【イスラエル情勢】TBSが日本赤軍テロリストの娘・重信メイ氏をテレビ番組に出演させハマス擁護開始→イスラエル大使がガチギレして国際問題となり炎上中:ハムスター速報 身内ノリで一切悪気はなかったんでしょうが、また洒落にならんことを。TBSは真面目にそろそろ潰したほうが国益に適う気が・・・。 読書の秋!ということで、ぼちぼち読書量が増えてきてはいるんですが、自分の場合、読書量と仕事や対人関係へのやる気が見事に反比例しちゃうんですよね。悩ましいもんです。かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖作者:宮内 悠介幻冬舎Amazon この道はいつか来た道 菊人形遺聞 「日本最初の耽美派運動に」by木下杢太…
カメムシ、ちょっと落ち着いたかな・・・と思いながらドア開けたら嫌がらせレベルで廊下に落ちている。「かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖」(宮内悠介/幻冬舎文庫)読んだ。かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖 (幻冬舎文庫 み 37-1)作者:宮内 悠介幻冬舎Amazon不本意ながら幻冬舎(恒例)。 「第一やまと」で開かれる、詩人・劇作家木下杢太郎、北原白秋等が集った牧神(パン)の会。 美のための美の運動・・・という芸術運動を興すのである。 しかし其処で語られるのは美についてだけじゃない、殺された菊人形、浅草十二階からの転落、産まれた直後に目玉と臀部をくり抜かれた赤ちゃん等の謎。 行き詰っ…
艶やか、クールbeauty極潤モイスチャーつやつや潤い、心地いいツヤ感プルプル弾ける妖艶美人、艶めく圧巻の美しさ一瞬にして躊躇いなく息を吞む女性の役者。艶麗を孕んだ妍姿艶質の美を惜しげもなくを映し出す艶美繚乱女優の広瀬アリスは何と言っても神々しい。The actress whose cool beauty sparkels is natural and comfortable. 艶があって色気もありなおかつ清楚・上品・息を飲む美しいミステリアスな魅力を放ち一瞬にして心を奪うスクリーン界きっての透明感に包まれた儚いアンニュイの色っぽさ艶めかしい女優さんはまさに耽美派の極みであり潰えない官能的印象…
「秋の七草」と言えば、萩・尾花・ 葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗です。 www.linderabell.com 昭和10(1935)年に、毎日新聞社の前身の 「東京日々新聞社」(とうきょうにちにちしんぶん)が「秋の七草」とは別に 「新・秋の七草」を選ぼうという試みがなされ、 当時の著名人七人に、「新・秋の七草」を 一つずつを挙げてもらいました。 その顔ぶれと彼らが選んだ花は次の通りです。 長谷川時雨:雁来紅 菊池 寛 :コスモス 斉藤茂吉 :曼珠沙華 高浜虚子 :赤のまんま 牧野富太郎:菊 与謝野晶子:おしろい花 永井荷風 :秋海棠 1.長谷川時雨「雁来紅」 長谷川 時雨(はせがわ しぐれ)は、…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた『風立ちぬ」は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。バッハの遁走曲に思いついたという『美しい村』は、軽井沢でひとり暮しをしながら物語を構想中の若い小説家の見聞と、彼が出会った少女の面影を、音楽的に構成した傑作。ともに、堀辰雄の中期を代表する作品である。 昭和初期、日本の文芸思潮の主流であった自然主義は私小説へと移行し、反自然主義の流れが大きく変化していきます。夏目漱石をはじめとする「余裕派」、森鴎外らの「高踏派」が台頭すると、永井荷風らの「…