成人の生活において「原初的な自我のリビドー備給」の徴とは何であろうか。フロイトは「ある種の特別な困難が(中略)ナルシシズムを直接研究する方法のうちに横たわっている」と主張するため、主体は病理的な混乱、器質性疾患〔organic disease〕や「男女の愛情生活」〔the erotic life of the sexes〕の助けを借りてアプローチしなければならないだろう(SE14:82, 『全集』13巻、127-128頁。)。一次ナルシシズムの存在とその重要性についてのフロイトの証拠はますます一般的になり、彼の中心的な関心はナルシシズムと正常な自己の創出との間に打ち立てられる関係性に向けられる…