1902(明治35)年8月26日、北海道で生まれ(本籍:秋田県)、東京深川区で育つ。
慶応義塾大學高等部在学中に、1924(大正13)年プラトン社の映画筋書懸賞に応募した「影」が谷崎潤一郎、小山内薫の選で一等当選し、華々しくデビュー。
以後「新青年」「探偵趣味」などを中心に作品を発表する。
卒業後、1927(昭和2)年1月博文館に入社、翌年に一旦退社するが、1929(昭和4)年11月より博文館に再入社し、当時の編集長:横溝正史の助手として「新青年」編集に携わりつつ執筆活動を続ける。
1930(昭和5)年2月9日、原稿依頼のため谷崎潤一郎宅を訪問し、10日午前1時40分、ひろったタクシーが阪急線夙川踏切(兵庫県)で貨物列車と激突、同4時35分死去。
実兄は小説家の渡辺啓助。
『アンドロギュヌスの裔』薔薇十字社(1970)
『叢書新青年 渡辺温 <ラ・メデタ―創作>』博文館新社(1992)
青空文庫:作家別作品リスト/渡辺温
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person20.html
渡辺温 作品目録
http://homepage3.nifty.com/DS_page/watana_o/list.htm