本はよく読むのですが、これは是非とも内容を人に伝えたい!伝えねばならぬ!という欲がどうしても出て、あわよくば何かを語りあいたい、またそれが必要だと、最近思うのです。 リアルではそういうことはちゃちゃっとできるものではないことがもどかしく、とりあえずこうしてブログに書きたいと思います。 『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』堀川惠子(講談社文庫, 2015) ノンフィクションです。 土本武司という元最高検察庁の検事は、若いころに一度だけ死刑の求刑をした経験があった。最終的にそれが通り、被告は死刑囚となる。 しかし土本はのちに戸惑う。刑確定後、当の死刑囚から獄中から手紙が届くのだ。それも内容は、彼へ…