昨夜、久世光彦の「女」のはなし(河出書房新社)を読んでいると、西条八十の「トミノの地獄」の詩の冒頭を表題とした「姉は血を吐く、妹は火吐く」というエッセイがあり、ニコライ堂が出てきた。大聖堂に怖さを持つ人物からの手紙で展開していく。このエッセイの中で、竹下夢二が笠井彦乃との許されない恋に悶えて歌ったとして、ニコライのホオルに入りて相擁きサンタ・マリヤを拝みにけりという短歌があることを知った。(拝み:おろがみ) 東京には学生時代と東京勤務で約9年暮らしたが、お茶の水へ行くと目立つ存在であったが、大聖堂に入ったのは4年前が初めてであり、イコンやステンドグラスが素晴らしかった。 東京復活大聖堂教会(ニ…