六韜は、中国の代表的兵法書で、武経七書のひとつ。
太公望が周の王に兵法の講義を行う形式で書かれている。著者・成立年は不詳だが、尉繚子と同じく銀雀山漢簡に含まれており、漢の時代の初期には流通していたことがわかっている。三略と合わせて「韜略」呼ばれることがある。
「韜」とは武具をしまう袋のことであり、「知恵袋」と同じ用法である。なお、六韜は英語では「The Six Secret Strategic Teachings」と訳されている。
- 文韜
- 武韜
- 龍韜
- 虎韜
- 豹韜
- 犬韜
の六巻からなる。とくに「虎韜」は「虎の巻」の語源となった。