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フィリップ・グラス

(音楽)
ふぃりっぷぐらす
  • 一定のフレーズを反復する『ミニマル・ミュージック』を提唱する最も著名な音楽家の一人。短いフレーズをブラスやオルガンの強烈なビートに乗せて反復させつつ変容させる点がグラスの特徴。その作品はオペラ、交響曲、ダンス、演劇、映画音楽など幅広い。他にスティーブ・ライヒ(Steve Reich)やテリー・ライリー(Terry Riley)を加えた3名が『ミニマル・ミュージック』の巨匠として名高い。
  • デビッド・ボウイ、ブライアン・イーノ、マイク・オールドフィールドやクラフトワークなど、グラスの影響を受けたロックアーティストも多い。
  • 1937年1月31日、アメリカ合衆国メリーランド州ボルチモア生まれ。先祖はロシア系ユダヤ人。父親はレコード店を経営していた。6歳でバイオリン、8歳でフルートを始め、15歳でシカゴ大学に入学し、ウェイターやタクシー運転手をしながら数学と哲学を専攻する。前後して作曲を始め、19歳でニューヨークのジュリアード音楽院に入学。その後パリでブーランジェに師事したが、インドのシタール奏者ラヴィ・シャンカールの音楽に出会うと、それまでの音楽を放棄して、北アフリカ、インド、ヒマラヤなどで音楽を探求する。活動の拠点をニューヨークに移した後、1968年にオルガンやシンセサイザーに管弦楽器を加えた「フィリップ・グラス・アンサンブル」を結成。東洋のテクニックを適用した現在の独特のスタイルとなる。
  • 1976年に舞台演出家ロバート・ウイルソンとのコラボレーション『浜辺のアインシュタイン』で舞台芸術界に一大センセーションを巻き起こし、以降メトロポリタン・オペラ委嘱作『航海(1992年)』を初めとする15本のオペラ、ザルツブルグ音楽祭委嘱作『交響曲第5番(合唱付)レクイエム、バルドゥとニルマナカヤ』など数多くの作品を発表する。
  • 映画音楽では、初めて手がけた『コヤニスカッツィ(1983年)』が世界中で高い評価を受け、その後『MISHIMA(1985年、日本未公開)』など数々の作品を手がける。近年では、マーティン・スコセッシ監督『クンドゥン(1998年LA批評家協会賞、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・グラミー賞最優秀音楽ノミネート)』、ピーター・ウィアー監督の『トゥルーマン・ショー(1999年ゴールデングローブ賞最優秀音楽賞)』、スティーヴン・ダルドリー監督『めぐりあう時間たち(2003年アカデミー音楽賞ノミネート)』などがある。 (『トゥルーマン・ショー』では劇中に自身の役で出演)。
  • 2003年10月に、『コヤニスカッツィ(1983年)』『ポワカッツィ(1987年)』の映画上映付きコンサート(又は生演奏付き上映)のため、7年ぶりの来日を果たす。
  • 2005年5月に再来日。愛知万博にてカッツィ3部作のシネマ・コンサート、渋谷にて『美女と野獣(1946年 ジャン・コクトー監督作品)』『魔人ドラキュラ(1931年 トッド・ブラウニング監督作品)』のシネマ・コンサート、高知にてピアノ・ソロ・コンサートを開催する。
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