小説家。1983年京都市生まれ。 高校卒業後、イギリス留学を経て大阪デザイナー専門学校に入学。 在学中の2004年、「野ブタ。をプロデュース」で第41回文藝賞を受賞。同作は第132回芥川賞の候補にもなったほか、日本テレビ系列でドラマ化(木皿泉脚本)され、話題を呼んだ。 2008年、『文藝』冬季号に文藝賞受賞第一作となる「空に唄う」を発表。
『プリテンド・ファーザー』白岩玄著を読む。 恭平と章吾は高校の同級生。偶然、再開して二人のいまが似ていることに驚く。どちらもシングルファーザーということ。 恭平は4歳の女の子を、章吾は1歳半の男の子を育てている。厳密に言うと章吾の妻は単身で中近東のとある国に赴任している。恭平の妻は病死した。 章吾は元保育士で現在、フリーのベビーシッター。子どもの扱いはいわばプロ。一方、恭平は子どもができた以前はバリバリの敏腕営業マンだった。それが子育てに協力しようと異動を希望し、デスク職となる。しかし、心の片隅には営業職への未練があった。 イクメンとして頑張っているが、やはり目の届かないところがある。そこで共…
王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。 2022年10月29日こちら!! ■プリテンド・ファーザー:白岩玄 ■内容 ■著者について ■インタビュー ■感想 ■本日取り上げられた書籍 の一部 ■プリテンド・ファーザー:白岩玄 プリテンド・ファーザー (集英社文芸単行本) 作者:白岩玄 集英社 Amazon ■内容 シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななか再会するのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しな…
白岩玄、山崎ナオコーラ『ミルクとコロナ』を読みました。 図書館の本棚に並べられた背表紙を眺めていたら気になったので読んでみた。 作家同期の白岩さんと山崎さんの往復エッセイ。こういう往復形式の書簡なり小説なりエッセイなりは、お互いがお互いに影響し影響されていく様がわかって読んでいて面白い。会話におけるずれの妙も味わえる。私たちは日常的な会話でも日々ずれてずれながらどこかに運ばれていく。 お二人と親でもある為、話題は育児となる。子を育てるなかで見えてくる様々な景色、面白く読んだ。「なるほど確かにそうかもしれない」という発見や驚きが多かったので、往復エッセイの途中で新型コロナウイルスの流行が始まって…
白岩玄は、一発屋じゃないんだぞ 『空に唄う』 『愛について』 『未婚30』 ヒーロー! 世界のすべてのさよなら たてがみを捨てたライオンたち 子育てエッセイ『ミルクとコロナ』 新作『プリテンド・ファーザー』 2023/02 更新 白岩玄は、一発屋じゃないんだぞ 白岩玄が『野ブタ。をプロデュース』だけの一発屋な作家だと思われているっぽい現状に不満いっぱいのきまやです! ※この記事は全体的に、全て個人の感想です! 野ブタ。をプロデュース (河出文庫) 作者: 白岩玄 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/10/03 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 47回 この商品を含む…
空に唄う (河出文庫)作者:白岩 玄河出書房新社Amazon「私、死んじゃったんですか」23歳の新米僧侶海生が葬儀デビューを果たしたその夜、亡くなったはずの女子大生が現れた。おそるおそる尋ねる海生。「…碕沢さんですよね?」「はい」「…お亡くなりになりましたよね?」「やっぱりそうなの?」 碕沢さんがいうには、自分の姿が見えるのは海生だけ。寒さも痛みも感じない。身の回りにあるものを自分の力で動かすことができない。つまり、彼女が頼れるのは、この世に(という言い方もヘンだけど)海生ただ一人ということだ。碕沢さんは海生の部屋に住むようになる。海生は思う。 「こんなときにバカみたいな感想だけど、彼女は美人…
野ブタ。をプロデュース (河出文庫)作者:白岩 玄河出書房新社Amazon天然、いじられ、毒舌、切れ、萌え、お馬鹿など、いつごろからか人の性格を評するとき、キャラという言葉を使うようになった。『野ブタ。をプロデュース』の桐谷修二なら、チャラ男キャラといったところ。「アイタタタタ、なんかいるよ俺の席に。どっかりいっちゃってるよ」 「なによ〜それどういう意味?」そのまんまです、お客様。 「うわ! しゃべった! 意外と人間語!」 「キャハハハ、ひっどーい」 美咲が足をバタバタさせてけたたましく笑った。こっちもパンツが見えそうだ。 「どくわよ〜、ホントはアタシのぬくもりがあるイスに座れてウレシイくせに…
こんにちは、周司あきらです。 2023年11月に発売した『エトセトラVOL.10』にあわせて、エトセトラブックス(東京都)の店内で選書フェアを開催していました。 etcbooks.co.jp そのとき選んだ25冊と、選書コメントを公開します。希少な本も取り扱っていただいた、エトセトラの皆さんに感謝します。 「あらためて“男性”を考えるために~キーワードから選ぶ古書・新刊書~」 『はじめて語るメンズリブ批評』 蔦森樹編(東京書籍) メンズリブの活動が日本で認知されておよそ10年(本書刊行は1999年)。メンズリブが女性問題に無関心なメンズクラブになっているのではないかという編者の問題意識に始まり…
こちらはテレビドラマ化もされた『野ブタ。をプロデュース』でデビューされた白岩玄氏の著書。
2023年は57冊でした。 ようやく本を読む時間も取れてきたものの、相変わらず少なめですね。 2022年よりは少し増えたけれども。 今年もマイペースで読書をしていくと思います。 感想は随時更新していきますのでよろしくお願いします。 ■たおやかに輪をえがいて/窪美澄 家族のためを思い、家事とパートをこなし平穏な日常を送っていた絵里子。 偶然夫の風俗通いが明らかになったことから、これまで家族のためを思って生活をしてきたことがガラガラと崩れていく。 更に一人娘の付き合っている相手も不穏な人物で・・・ 子どもを持つ50代の女性が主人公なのだが、例えば夫の不貞(と言っていいのか微妙なラインだけど)を知っ…
使用する資料 作家の読書道: 出演作家一覧 | WEB本の雑誌 結論001-101回、156ー255回、青空文庫、なし。001-050回、寺田寅彦、なし。 海音寺潮五郎、寺村輝夫、寺山修司、金閣寺、あり、15分+60分+15分=90分、かかった。 ○又吉直樹(1980年うまれ) ・青空文庫 1件(7) ・古本 2件(5) ・インターネット 0件 ・映画 1件(1, ) ・テレビ 0件 ・寺(田寅彦) 0件(いちおう、作業量をへらすため「マンガ」と「アニメ」は除外、「映画」にいれておく) 又吉:僕、だいたい2回か3回は普通に読みます。いちばん読み返したのは『人間失格』と芥川の『戯作三昧』とかかな…