1983年にNECが発売したプリメインアンプ。根強いファンを持つA-10シリーズ。
CD-803で突如オーディオ界への本格参入を果たしたNECが採算を度外視して作り上げたまさに野心的作品ともいえるアンプで,その価格からは想像できないものすごい中身とユニークな設計は今も多くのファンを持つこととなった。
通常のコンデンサインプット型電源では,AC電源が不連続な脈流であるために電流が流れていない時間が生じ,コンデンサの放電時に大出力を得ようとしても電源電圧が下がってしまうという欠点を持つことの注目し,コンデンサインプット型整流回路の充電電流が流れない時間を補うもう一つの電源部である「リザーブ電源」を搭載した。
A-10II以降では,この「リザーブ電源」はタイプIIとなり,トランスの後で補充するかたちになったので,このタイプの「リザーブ電源」は初代A-10だけでした。この第2の電源「リザーブ電源」が充電電流がとぎれたときに働くため,充電電流を連続した均一の流れに近づけることができた。
無信号時にも大量の電流を流しておいて信号が入ってきたときの電圧低下を抑えるという回路を全増幅段にそれぞれ独立して搭載した。
プリメインアンプとしては前代未聞の強力な電源部により,8Ω時,60W+60Wの出力が,4Ω時には,理論値どおり,120W+120Wに増大するという強力な実パワーを実現していました。
作れば作るほど赤字になったため、初代は200台で打ち切られた。
99800円 1983年3月21日発売
109800円 1984年9月21日発売
118000円 1986年3月21日発売
125000円 1987年10月21日発売
175000円 1994年7月21日発売
XXからNEC社内企業“オーセンティック”に移行
1995年10月21日発売
1997年7月15日発売
成年漫画家。イラストレーター。ゲーム原画家。
本名は「不破大輔」。ゲーム会社「日本一ソフトウェア」の社員としてコンシューマーゲーム関係の仕事を手がけている。
A-10 Thunderbolt II
A-10 サンダーボルト2
アメリカ空軍がベトナム戦争での教訓を取り入れた近接航空支援機A-X計画によって開発された対地攻撃機。
長時間の支援が可能な長い航続時間、低空での優れた運動性、被弾に耐える高い生残性、最前線の基地からも離陸できる整備性が求められた。しかし速度や電子機器への要求は無かった。
これによりA-10は長い直線翼(直線翼が一番フラップの効きが良い)と胴体後部上方に2基装備されたターボファン・エンジン、上下に開いてエアブレーキとなる補助翼を持ち、コクピットや主要部分はバスタブのような巨大なジュラルミン装甲によって下方からの攻撃を防ぐ、そして不時着の際に安全性を高める為に主脚の引き込み時もタイヤが下半分が露出しているといった、極めて特異なスタイルとなっている。
合計11ヶ所のハードポイントに搭載される兵器により敵機甲部隊に対しての大きな破壊力が期待された。しかし、重防御とはいえ低速(制空権を有してないと危なくて使えない)であり、またレーダーや高度な暗視装置を持たなかったために、有視界での作戦にしか投入できない(全天候能力の欠如)という弱点から、アメリカ空軍のドクトリンにかみ合わない存在となっていた。
とはいうものの、それらの欠点が問題とならない条件下であればコンセプト通りの性能を発揮できた。湾岸戦争では大活躍、機首の下に取り付けられた劣化ウラン弾仕様の30mm砲と大搭載の爆弾はイラクの戦車の装甲を軽々と撃ち抜き、次々と戦車部隊を破壊し、タンクキラーの名をほしいままにした。(ただし、油田火災による視界の低下した状況下ではやっぱり駄目だったりもしたのだが)湾岸を事実上の花道に、現在では退役が進められている。しかし一部の機体については前線航空統制(FAC)機とするための改造が行われており、最近の機体には空対空ミサイルAIM-9Lサイドワインダーの装備も可能となっている。 (FAC機としての型番はOA-10Aだが、基本的には変わらない)
A-10はサンダーボルトIIという正式のニックネームを持つが、その異様な外見からウォートホッグ(いぼイノシシの意)とのあだ名を持つ。そしてジェット旅客機より遅い最大飛行速度から「鳥が後ろから追突する」といったジョークもある。
1984年に生産が終了され、F-16がA-10の任務を引き継ぎつつある。