バウハウスのスタイルに強く影響された、Paul Renner によりデザインされた典型的なジオメトリック・サンセリフ (幾何学的なデザインを特徴とする書体)。オリジナルは1927年にリリースされたが、その後 Renner 自身を含む幾人かのデザイナーによりファミリーが拡張されている。
サンセリフ体ではおそらく Helvetica に次ぐ知名度を誇り、街頭や書籍で見かけることも多い。ルイ・ヴィトン、フォルクスワーゲン社など、著名企業のロゴにもしばしば使われている。
日本では「ナチスドイツのイメージを想起させる」という噂があるが、Paul Renner は反ナチスであり、欧米の著名なタイプデザイナー達もその噂には否定的である。ライノタイプ社のタイプ・ディレクター小林章によるブログ「ここにも Futura」に詳しい。