比較言語学というのがあります。 複数の言語を比較して、元の言語の姿を明らかにするというものです。 例えば、「歯(は)」や「脛(はぎ:スネの意)」は、八重山方言ではそれぞれ「パ」「パギ」などと発音されます。 そして、16世紀にハングル話者向けに書かれた日本語参考書ではハ行はすべてパ行になっています。 また、中国や韓国でハ行で読まれる字は、日本語に入ると別のよみに置き換えられています。EX,漢(中国:ハン→日本:カン) すると、日本語と琉球語の原型、日琉祖語にハ行はなかった、となります。 このようにして、言語の原型が推定されていきます。 これは、知的推察で、思い込みとは異なり、手法が確立されていま…