221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 栗城史多という人間と

風の谷の風の旅

kenn@二代目新宿タイガーに誘われて、栗城史多(くりき・のぶかず)さんのトークイベントにいってきました。公式サイトは<こちら>
彼はですね、単独および無酸素にこだわるアルピニストなのですね。ちなみにぼくはアルプニプニストなんですけどね。
スゲーふつーの青年で素晴らしすぎる。つーかぜんぜんふつーじゃねえ。
現在27歳。世界7大陸最高峰のうち6つ制覇。残るはエベレストのみ。アタックは9月29日を予定。全世界インターネットライブ中継。
5月に登頂した世界で7番目に高いダウラギリ(8,167m)登頂の瞬間です。本人撮影デス。
これはやばい。泣ける。ホント観てほしい。

世の中に14ほどある8,000m超えの山は、すべてこのヒマラヤ山脈にある。
人間が無酸素で登れる限界は7500mなのである。じゃあみんなどうしてるか。がんばっているのである。
遭難死の7割は下山時に発生しているのである。彼もダウラギリ下山中に100mほど滑落したそうである。「超、偶然、助かった」と笑っていた。
これぐらいの高さの山の上からは、星空が真横に広がるという。
想像しながらの帰り道、空を眺めていたらスゲー怖くなった。いつかおれは死ぬんだなーって。
40になって50になって60になって、なんかやりながらかもしれないし明日クルマに轢かれるかもだし。
栗城くんにかぎらず人は(他人は)すぐ「○○の向こう側」を聞きたがる。「次はドースル」を知りたがる。
まあいいじゃないか。小さいよ。会場のアップルストアに置いてあった新型シャッホーぐらい小せぇよ。
てかやっぱり初めての海外渡航でマッキンリーに登っちゃうってどっかイカれてるぜ。サイコーだじぇ。
応援するぐらいしかできませんが応援してます。無事の帰還を祈っています。

 空と山と砂と星と

砂の海 風の国へ (集英社文庫)

砂の海 風の国へ (集英社文庫)

シーナ氏が砂漠をゆく。越えるような野も山もなく、ただただ砂と風に巻かれて西へ進む。冒険家スヴェン・ヘディンが発見した古代都市「楼蘭」に向かう道中を描いた作品です。
って今度は砂漠かいっ。しょうがないじゃんね。たまたま同時期に遭遇したのですからしょうがないよ。うんうん。
タクラマカン砂漠とはウイグル族の言葉で「入ると出られない」を意味する。
その昔、NHKの『シルクロード』観てたなぁ。喜多郎の音楽がね、時間と距離を吹き飛ばしてくれたもんです。
そして5年前にやっていたらしい吉岡秀隆出演のドキュメンタリー『シルクロード浪漫』。第1回は<こちら>
うん、これまた観た方がいいかもしれない。“作られてる感”がとても強いけど、ヤンロウ喰いたくなったからチャラだ。個人的に。
ちなみに中国を走る最長列車で、上海からウルムチウイグル自治区)まで48時間13分でいけるらしい。その距離4,077Km。
うーん、魅力的。

 is 酒と池と肉と林


★『風の伝説』[LIVE] (久石譲
やばいです。これはアガります。久石譲のコンサートいきたいなあ。やばいなあ。オープニングが目に浮かぶなあ。
男の子だったら目玉焼きだけ喰うのだ(トーストからずるずるっと)。
金貨を地面に叩きつけようとしてやっぱポッケに入れるんだ。
さらに40秒で支度をするのだ。それはちがう映画だ!
とても小さな人間サマにとって、永遠ともいえる長い長い日常。
生と死の、喜びと恐怖を見事に体現した名曲だとおもいます。