子ども職業体験『キッザニア』きょう開館 この街で働くんだ… 報酬


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 子ども向けの職業体験テーマパーク「キッザニア東京」が5日、東京都江東区豊洲にオープンする。ニートやフリーターなど今や日本の若者の雇用問題は深刻だ。果たしてキッザニアは未来の若者たちの勤労意欲をかきたてることができるのか。事前公開をのぞいてみた。

 空港のチェックインカウンター、頭上にはボーイング727の大きな機体。巨大商業施設「アーバンドックららぽーと豊洲」の三階に入り口はある。スタッフから「トラベラーズチェック」を受け取り、ゲートをくぐったその先は夜の街が広がる。

 まず銀行でトラベラーズチェックを換金。パーク内だけで使える「キッゾ」という模擬紙幣で、一律五十キッゾを手にできる。ただパーク内の商品は七十キッゾからなので、何かを買おうと思ったら嫌でも働かなければならない。厳しい社会の“現実”にいきなり直面するのだ。

 街並みは実際の三分の二の大きさをイメージ。約五十のパビリオンに七十近い職種が並ぶ。パン工場やピザショップ、理容店、宅配センター、ガソリンスタンド、新聞社、フォトスタジオ、飛行機の操縦…。どこで働くか迷ったときは「おしごと相談センター」で職を紹介してもらえる。政治家や官僚、農業、IT実業家といった職種はないが、飲食店や劇場が運営されているほか消防や警察、裁判所といった公的機関も設けられている。

 メキシコの本家を運営するキッザニア・デ・メヒコ(KZM)社のハビエル・ロペス最高経営責任者(CEO)は「日本は教育が行き届いている国。キッザニアが受け入れられる環境が整っていると思った。教育と娯楽を体験しながら、子どもたちは社会性を身につけることができる。親も楽しめる場所だと思いますよ」と話す。

 主な対象は二−十二歳。保護者は子どもたちの様子をブースの外で見守るのが原則。入場料は大人より子どもの方が高い。

 病院の新生児室で看護師体験。「赤ちゃんとお母さんが一緒に退院できるように優しく接してあげてくださいね」

 スタッフが三人の子どもたちに声をかける。ベッドには八体の赤ちゃん人形。そっと抱っこして、洗面所で体を洗ってあげる。「頭をしっかり支えてあげてね」「ミルクをあげた後は背中をさすってやってね」。ついさっきまで楽しそうにしていた子どもたちが真剣な表情に変わっている。もちろん報酬がもらえる。子どもたちは「こんなにもらっちゃった」と喜びを爆発させる。

 東京都中央区の寺園和真君(9つ)は妹の理乃(あやの)ちゃん(7つ)と参加。「楽しかった。今度から妹に接するときも、ああいう風にしたいです」。母親の真理子さん(31)は「こういう経験を通して思いやりのある子に育ってほしいですね」とうれしそう。

 子どもたちに人気なのが消防士だ。防火服に着替え、小さな消防車に乗って現場へ急行。火事が起きたようにライトアップされた洋風建築に向かって一斉放水。勢い余って前のめりになったり、ヘルメットを後ろに転がしたりする子も。「イチ、ニ、サン…」と点呼して作業の終了を確認する。スタッフの小峰くみさん(25)は「お給料を渡すとき『ぼくやっぱり消防士になりたい』と言ってくれるんです。それがうれしくて…」。

 国内のニートは約六十四万人、フリーターは二百万人以上とされ社会問題化している。安倍晋三首相も所信表明でニート・フリーター対策を重要施策に挙げた。「額に汗して報酬を得る」。若者の就労に結びつくかどうかは疑問だが、子どもたちは、キッザニアで労働の“原点”を体験して感激したようだ。

 土日休日の入場料は幼児(二−三歳)が千五百円、子ども(四−十五歳)三千円、大人(十六歳以上)二千円。平日は幼児千二百円、子ども二千四百円、大人千六百円。

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