四季一筆

徒然に。

正月八日、成人式

聴くともなく聞いていると、FMからビリー・ジョエルの「My Life」が流れてきた。40年前、1978年のアルバム「ニューヨーク52番街」に収録らしい。懐かしい。私はまだ中学生だった。人見欣幸氏によると、当時はアコースティックが成熟を迎えようとしていた時期らしい。そのころに思春期を迎えることが出来たのは幸運だったのかな。

 ◇ ◇

アコースティックの成熟期に思春期を迎えられただけではなくて、私がこの世に生を受けるのが一年違っていただけで今のカミサンには出逢えなかったわけで、ということは今の息子もいなかったわけで、それを思うと、これはもう僥倖としか言えないわけで、唖然とする。

だから、私は今現在を頼りにして生きていけばいいのか、いま現在という瞬間を支えにしていけばいいのだろうと思う。もし別の道を歩んでいたら今ここには立っていなかった、そういうこと。だから、今ここに立てているという事実を頼りにすればいい。

そうやって毎日を、この先、坦々と暮らしていくと、そのうち死すべき時がやってくるだろう。それは、もうその先は何かを頼りにしなくてもいいということ。そこまで生きてきた。そして、もうこの先はその必要もなくて、あとはご自由に、て。そんな時がやってくるのだろう。いつか必ず。

だから、その時まではきちんと生きる。そういうことだ。

成人式、おめでとう。