順天堂大学医学部樋野先生の心励まされる報告

順天堂大学医学部樋野先生の心励まされる報告

「感謝申し上げます。
 樋野

第209回「がん哲学学校」
「富士見 がん哲学外来 夢屋カフェ」 〜 徐々たる愛の感化力 〜

先週、出版社の企画で、池上彰氏との対談の機会が与えられた。グローバル化の現代における「真の国際人」としての教養について、「がん哲学 &がん哲学外来」の時代的意 義を通して語り合った。真髄に触れる貴重な一時であった。

週末の土曜日(2017年4月1日)、「富士見 がん哲学外来 夢屋カフェ」開設記念講演会『「がん哲学外来」へ ようこそ 〜あなたはそこにいるだけで価値ある存在〜』(主催:夢屋、後援:富士見町/
富士見高原病院、長野県諏訪郡富士見町コミュニティプラザに於いて)に招待された。「富士山記念山梨がん哲学外来」主催のご夫妻が、小淵沢駅まで、迎えに来て下さった。また、「佐久 がん哲学外来ひとときカフェ」のスタッフも多数参加して下さった。
 雪の降る日にもかかわらず、会場は多数の参加者があり、感激した。講演の後、会場で、がん患者さんが、購入された拙著にもサインする機会が与えられた。がん患者さんとの個人面談の時も与えられた。取材社の方も聴講され、インタビューを受けた。

早速、『今日は雪の中、お越し下さってありがとうございました。先生のお話、本当に本当に面白かったです。講演会であんなに笑えるとは思いませんでした。
「がん哲学」の由来、「肝臓」の話、「雨にも負けず」の話、「チャウチャウ」の話、どれもこれも興味深く拝聴しました。もう一度ゆっくり聞きたいです。』等々のコメントを複数頂いた。涙なくして語れない!本当に充実した一時であった。
第2回も既に決定とのことである。諏訪の病院の外科医長、医療福祉センターの介護士長も参加されており、今後、各施設でも、カフェが開設されるであろう。

今回、主催された方の「小さなことに、大きな愛を込め、無邪気に、与えられた事を喜んで」されている姿には、大いに感動した。まさに、『「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」(イザヤ書6章8節)、「もしかすると、この時のためであるかもしれない」(エステル記 4章14節)』の実践となろう。

今回の「夢屋カフェ」は、「静かに思い、よく計り決めて全力もて進め」であり『急がずに、休まずに』(ゲーテ)の言葉が甦った。「徐々たる愛の感化力のほか、何の勢力をも使ってはならないのである。」(内村鑑三)の学びである」。