徒然草の教訓「人の悪口を言わない。時間をムダにしない」



こんにちは、木村耕一です。


徒然草』というと、気楽に書いたエッセー集というイメージがあります。
しかし、なかなかどうして、鋭い刃物のように、人間の本質を切り開いた文章にあふれています。
たとえば……

根拠のないうわさ話や人の批評は、自分のためにも、人のためにも損が多くて得が少ない。
しかも、一番の問題は、それがムダなことだと気がついていないことである。(第164段)


何人か集まって、誰かのことを話題にし始めると、ついつい悪口になってしまいます。
根拠のないうわさも、オーバーに騒いだり、尾ひれがついたりして、ますます広がっていきます。


「そんなことは、なかろう」と思っても、いったん耳に入ってしまうと、何らかの影響を受けて、人間関係が悪くなったり、和を乱すもとになったりします。


こんなことで、時間と体力を、ムダに遣いたくないですね。