8年前の米国大統領就任とも比較しつつグローバリズムについて

America first ! と主張したトランプ氏が大統領選を勝ち抜き、英国がEUを離脱する事はBrexitと呼ぶらしい。

世界のエリート達はグローバリズムによる平和と経済的発展を理路整然と説明するけど、そんなものは既得権益擁護の嘘っぱちだと感じている人民の声が集まり、過半数を超える投票の結果となっった。

全てのエレクトロニクス製品はスマホに集約され、そのスマホの世界でも利益を上げているのはアップル一社になりつつある。
機内で火を吹いたギャラクシーノートは出荷を止め、生産地ベトナムでの雇用不安が拡がる。
同じアンドロイド端末なら安けりゃいい、結果としてサムソンより中国のファーウェイを選ぶ人が増え、大統領の失脚も予想される韓国の優良企業の先行きに暗雲が立ち込める。

2009年1月の自分の日記を読むと当時誕生したオバマ政権への期待感、新生トヨタへのグローバル展開にも触れていて興味深い

あれから8年

米軍撤退後の中東の治安は悪化し、軽自動車も取り込み全方位で攻めるトヨタの存在感は増している。

アメリカのイーロン・マスク率いるテスラ・モーターズのホームページを見ると自動運転のデモが見れる。
https://www.tesla.com/jp/models

ハンドルが付いていない完全自動運転の車、本当に公道を走れるようになるのだろうか?
この所、高齢者による事故がさかんに報道されるけど、人が起こす事故の確率より完全自動運転の車による事故率が低い事が証明されれば、全ての車は自動運転へと置き換わっていくのだろう。

この完全自動化の鍵は個々の車のセンサーや判断機能よりも、もしかしたら最新の地図情報の取得の方が大事なんじゃなかろうか

そういう意味ではグーグルマップなのかも知れないし、道路上の監視カメラの充実なのかも知れないし、いづれにせよ、通信機能を持たない車は公道から排除されるに違いない

グローバリズムと技術の進化は相互に強く結びついている

市場が大きいから莫大な研究開発費はペイするし、インターネットが世界を結びつけグローバリズムを推進しているのは間違いない。

そんな世界に、アンチグローバリズムのうねりが漂い、形となって吹き出したのが英国のEU脱退であり、米国大統領選の結果であった。

来年1月、トランプ大統領はどんな演説をするのか?

大統領選でのアジテーションは封印され、結構まともな政治をするのでは、との期待から、ここの所株価も上がっているみたいだけど、先行きは未知数