コウタケの仲間



数年に一度、コウタケ[Sarcodon aspratus]の仲間によくお目にかかります。今年は、その当たり年。


夏に出るのも奇妙なのですが、8月半ばの撮影です。


ルリハツタケと同じ周期かと思って昔のメモを見たら、違いました。


乾いていたことと蚊におそわれたので、ちゃんと写真を撮れませんでしたが、その、コウタケの仲間の写真です。





さて、写真を見ておわかりになる方もいると思いますが、これは典型的なコウタケではありません。


まず、傘の中央のくぼみが少ない、傘のささくれが小さい、全体に小型、など。


図鑑などで言及されているシシタケは傘のくぼみが少ないらしいのですが、傘のイボというかささくれ、そして大きさからちょっとまた違うようです。


写真のきのこは、どちらかというと苦くて食べられないケロウジに似ています。でも、香りと味はコウタケと同じ。


昔出ていた白土三平の本に、コウタケの姉妹みたいのが載っていたと記憶していますが、今、手元にないためチェックできません。


地元の人に聞くと、「僕らはコウタケのオスとメスと呼んでるんだよね」とのこと。地元の人の使い分けでは、このタイプは「メス」なんだそうです。


さて、忘れないように、料理。


コウタケご飯。炊き込みご飯はあまり好きじゃないのですが、作ってみました。


今回は採ったときからすでに乾いてたので、まずそれをお醤油とお酒とみりんで煮込んで、ご飯に炊き込みます。煮込んでから炊き込むのは、アクを減らすため。


ビミョーに甘いような香りと柑橘系の香りとお醤油をあぶった香りが混ざったような香りで、リッチな炊き込みご飯ができます。


でも、苦手な人もいるようです。私は、好き。