青少年健全育成条例 今更、ワンピ発言のチェック

なんとなく、ソースは赤旗


藤本氏は「今回の案は前回案より規制対象が広がっている。時代物やSFにも現代の刑罰を適用するのか。『違法行為の賛美・誇張』を規制する発想に従えば、海賊を賛美する『ONE PIECE』や泥棒を賛美する『ルパン三世』も規制対象になる」と批判しました。


この条文の抜き出し方って、山口弁護士のブログと同じ感じですよね。
まあ、山口弁護士も一緒なんで、当然といえば当然ですが。


ちなみに、この部分って、施行規則が出て、そういう解釈は無理だってわかるようになったのですが、こうやって残ってしまっているわけです。
どう無理かという話は、Q&A に書いてあるので、そちらを見てください。


で、ワンピースがって言ってる藤本由香里って方なんですけれど、大学准教授であり、漫画評論家として活動してるらしいんですが、漫画評論の方は、少女漫画がメインなわけです。


それなのに、規制の話で取り上げたマンガは、何故かワンピース。


東京都は、TL(ティーンズラブ)って少女向け漫画のジャンルを問題視してるのは、パブコメ募集の段階で明らかなんですが。しっかり時系列で追うと、条例追加の原因も、このジャンルの本です。


それなのに、取り上げたものは、何故か一番性表現から遠い少年誌で、今一番有名なワンピース。


わざとTLについては何も言わないで、そこを誤魔化すためにワンピースって漫画が出てきたんじゃないのかとしか思えないわけですよ。 条文の取り上げ方も、かなり恣意的ですし。 普通に条文を読めば、あんな風に読み取るのはできません。


でも、きちんと条文を見ない層からすれば、弁護士がいってる、大学の准教授がいってるということで信じて騒ぐ。


結果、東京都が気にしている女性向けのエロ本であるティーンズラブはすっかり見えなくなってしまった。


この会見が、この後反対派の意見の流れを作っている部分があるのは明らかだと思うのですけれど。


すごく質の悪いミスリードのための会見にみえてしまうのは、賛成派の恣意的な目線のせいですね。