インク

購入インクはPILOTの色彩雫、月夜、tsuki-yoです。羽田で入った文具店で購入。今まで、HERBINのものよりもBETHGE(の赤系、No.8)を何故かそのまま使っていたんだけれども、月夜、綺麗なので、洗って入れ替え。
KOKUYOのcampusのレポートパッドに書いたんだけれど、やっぱり紙との相性がよくないのか、色が薄め。そうだな、MOLESKINEならもっと綺麗に濃く色が出る。どちらかというと、HERBINのGRIS NUAGEに色が似ている。まだ、月夜の方が青っぽいけれど。LAMYのブルーブラックよりも薄いかな。
ヘヴィーに使っているのは、LAMYのブルーブラック、カートリッジで売ってるやつ。黄色のLAMYで普段使い。良いな、面白いよ、インクは。

神戸

神戸自体についての思い出はここに記しませんので悪しからず。
そう、なんと言っても旅で思い出されるのは、母の愚痴の多さでした。ある決意をした母なので、ある程度それ関連は来るんだろうなと思っていたけれど予想以上に母の心はそれに支配されていて、昼は強気で相手の批判ばかりしていたのに、お酒が入って泣き出して『母親として失格ね』と漏らし、夜は完璧に弱気になって沈んでいた。父に10年以上育てられた私は、誰かの窮地のときに必要な言葉を思い付けず、今回も黙って見守ることですべてを許していると言いたかったんだけど、きっと伝わらなかっただろう。10年一緒にいなかったつけは、こんなところで現れる。母はこんな態度が苦手だった筈で、言葉に表して欲しがっていたんだ。そうして言葉に出来ない父に、母は不安を感じたんだ。10年の重みは、仕方ないくらいに深い。私はもうなんとも思っていないのだと言えたらよかった。
考え方の違いも、明るさも、顔も、まったく私とは似ていないのだということを知る。もどかしい。

読了

.武田百合子『遊覧日記』ちくま
東京に行って、あまった時間でしたことは上野不忍池に行ってぐるっと歩いたことだった。百合子さんの見たものを見たかった。そこにあるのは…午睡のおだやかな雰囲気と、失望と虚脱と羽虫の多さ。雑居さが東京、みたいだった。しまったなぁ夏に行けばよかったのかなぁ、それとも、10年くらい前にこちらに来ていればまだ面白かった?答えは出ずに、博物館に行って蘭亭序と本2冊購入。東京での収穫はこれにつきた。
.クリストファー・プリースト『奇術師』
ルパートの仕掛けにまんまと乗せられてしまったけれど、それがつまびらかにされて行くのが面白かった!飽きることなく最後まで読んでしまった。エンジャとボーデンの確執は秀逸。
さて次はフォークナーとミラン・クンデラです。