とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。

最近は雑記ばかり。サーフィンと読んだ本に関して考えた事などを書いていきます。

アニメ 魔法少女育成計画 ネタバレ感想。つっまらないデスゲーム作品へのツッコミ

◆はじめに

百合風味小説として原作の名前を知っていて、今回のアニメ化でこれ幸い手軽に見れると視聴しました。が、まぁつまらなかった。色々とツッコミしていこうと思います。尚、百合部分に関しては、ガルパン恋姫無双(アニメ)レベルでしょうか。複数登場する女の子の1ペアがガチ百合。他は、百合っぽいペアもいる位。微々百合アニメです。

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)







魔法少女育成計画の概要

ある街で魔法少女16名が、人助け(キャンディ集め)をしていた折、魔法の国の使い魔から、人数を減らすような指示があり、その後も使い魔からのテコ入れで、結果的に魔法少女同士で生存のイズをかけた殺し合いへと発展していくという本作。ざっくりいえば、魔法少女が参加者のデスゲームもの。殺し合いには魔法も使うよ♪という能力バトルモノでもある。



◆色々なツッコミ

・全ライバル(全対戦相手の)死にたくない理由、勝ちたい理由が一部を除いてぱっとしない。で、結局殺人鬼やサイコな人が殺戮しまくる役回りに・・・。

デスゲームものといっても、各キャラの戦う理由、そのためなら相手を殺しても仕方ない理由の動機に感情移入できないと、淡々とモブキャラが死ぬだけなのと一緒でなにも感じないんですよね。例えば、洋画で爆発がおきて巻き込まれて死んだなぁって人を見るのと一緒で、だからどうしたと流しちゃうようなもん。ライアゲームとかみたいに動機がお金だぅたり、今回みたいに生き残りたいでも、何でもいいんですけど。だから戦う。殺す。にいきなり飛ぶのは一足飛びで思いいれできなかった。例えば、月見月理解の殺人なんたらみたいに、各人のどうしても死ぬ前に知りたい真実にするとか。ゲームだと思って既に人を殺しちゃったから、平気になったとか。もう一ひねり欲しかった。




・知力あるいは能力バトルものとして、相性の問題、対戦の駆け引き、意外な攻略法などがほぼまったくない。死ぬべくして死ぬ・・・。


不死の魔法少女を、変身できない状況で殺すとか。スイムスイムを、爆弾で倒すとか。スノウホワイトの困った人の声を聞く能力が転じて、相手の嫌な事を徹底的にやれる攻撃的能力に化けたりとか。まぁそれっぽいのも能力バトル感もありましたけど、もっとルールの盲点をついたり普通に読んでたら気づかない読者の想像の上を行く展開があってほしかった。例えば、うその能力を伝えていて、過小評価させていたけど、真の能力がやばすぎる敵とかでも倒せる展開。後は、能力のクールタイムとか、観察で弱点を発見するとか。使い方次第でまったく異なる能力の見せ方だったり・・・。



・中学生でも魔法少女は、ちょっと際どいのに、人妻の飲んだくれとか、家事手伝いの20代ニート魔法少女とか痛すぎる。


個人的偏見かもですけど、年齢が高すぎる人はちょっと・・・。キャラデザのおかげでなんとかみれる範囲になってましたけど・・・。それにいい年こいて、今の生活がある人が魔法少女なんてものになりたがらないと思う・・・。



・人材育成して引き抜こう計画はいいとして、1人にまで絞り込む必要性がよくわからない。最後の一人はマスターと魔法少女を選択できる?端末が壊れた影響は?運営(黒幕)の意図やしたいことと、今回のデスゲームが整合性合理性が薄い。


デスゲームやゲーム系の黒幕の目的や暗躍って大事だと思います。まどまぎで、QBがインキュベーターの略だったとか、人類の生まれる前から色々世話してきた今回もいつものことのはずがまどかとほむらのイレギュラーがおきたとか。筋が通っていると理解できる一方。魔法少女育成計画では何がしたかったのか、理解不能。何故一人選抜なの?何故別の世界から人を集めようとするの?マスターとかで次の試練のための人材にする意味あんの?(実際候補者全滅させたパターンもあるみたいだし)魔力の強さ弱さ、能力の性質もあるんだから、その辺で選別できないの?殺し合いと記憶を奪うだけをなんで簡単に変えられるの?絶望した魔法少女がやけになって現実世界でテロやらなにやら破壊活動しないの?運営の目的と目的に合致した行動をとってるかは、そこそこ重要だとおもう。ただ、上述の能力バトルとか、各キャラへの感情移入とか、各シーンの盛り上がりがもっとあれば、ここまで細かいところは気にならなかったと思う。


◆終わりに

デスゲームは、人がバンバン死ぬことでグロさやシリアス、インパクトが増して、普通の作品よりも人の注目を集めやすい性質はあると思う。ただし、スポーツで戦うスポーツ漫画やらと本質はなんら変わりなく、結局は、ライバルや相手にも感情移入できる魅力(目的や戦い方や生き様)が必要なこと、そしてその強そうなライバルにどうやって、そしていかに派手に格好良く勝つのかとやってることは一緒である。


ただ、謎の組織、黒幕、運営の思惑。この辺りは、スポーツ漫画にはない要素だが、もう少しや視野を広げれば、上層部や上の狙いと、それを知らないで建前の指令で動かされる現場とかの構図も良く見るわけで。運営と目の前の敵という2つの敵を相手に戦うみたいな葛藤・構図の面白さも大事だなぁと。


最後に一言。家の前で困っている女の子に、家の前付近で落としたであろう鍵を拾って渡してあげれば、主人公を命がけで守ってくれる魔法少女ガールが手に入るそうな。そんなちょろい奴がどこにいんだよ!まぁ、微妙に主人公と百合してくれて嬉しかったですけど・・・。