仕事の作り方、捉え方
仕事の作り方、捉え方についてメモ的に最近思うことを書き留め。
久々にブログの更新も兼ねて。
問題解決。
最近、仕事とは「問題解決」であるという確信が揺るぎない。
規模の違いや対象は都度変わるけど、
何かしらの問題を解決することが「仕事」と言われるものであると、僕は断定している。
場合によっては、問題そのものを気付かせて、それから解決までもっていく。というパターンもある。
(イノベーティブな製品なんかは、それによって解決される問題があることすら気付いてないことがあるから)
何を当たり前のことを、という感じかもしれないけど、
少なくとも僕は、これが解っているようであんまり解っていなかったと思う。
例えば、”仕事は、自分のやりたいことをする、自己実現だ!”っていうのは、
まぁ確かに結果的にそうかも知れないのだけど、
それをベースに置いてしまうと、
飽き性で興味の対象がバンバン変わる僕は、ブレまくったあげく、
結局何をやりたかったっけ?
という事態に陥ることがよくあった。というかほぼそうだった。。。
これが、「自分がどうしても解決したい問題」というのがベースになれば、
状況や興味によって方法は変わるだろうけど、軸はブレない。
それに、問題解決をベースにしてる方が、対象が見えやすい。
誰の問題を解決すべきなのか?
自分か?友人か?上司か?部下か?クライアントか?コンシューマか?
これを間違えずに定めることが、その仕事の大事な一歩になる。
ついでに、自分が解決したい問題だから、
解決できた時は結果的に自己実現に繋がことが多いとも思う。
内面的な、ちょっとした捉え方の問題ではあるのだけど、
こりゃメモって可視化しとかにゃならん!と思ったから、書き綴ってみた次第。
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加藤順彦氏の講演を聞いて思ったこと
予期した事故に合ったような気分だった。
少し前になるが、去る4月17日にtechwaveが主催する加藤順彦氏の講演会、「大阪人よウミガメになれ」に参加してきた。
自分の中で講演内容をまとめていなかったので、僕個人が内面的に受けた感想と合わせてブログにまとめておこうと思う。
加藤氏の講演を要約すると、加藤氏が講演を締め括った言葉である「今回の講演を聴いた人の中から1人でもアジアに出てビジネスを始める人が出てくれば、今回の講演は大成功だと思っています」との発言からも伝わる通り、アジアでビジネスをすることについて背中を押す内容を実体験も合わせて伝えるというものであった。
以下、加藤氏の発言で印象に残ったもの。
(加藤氏の講演では、講演中にリアルタイムで内容をツイートしても良いとのことだったので、内容を書いても問題ない。と思う)
- なぜ日本人の多くは海外を目指さないのか→それは、日本がどうなれば良いかの将来ビジョンが明確ではないから。今はビジョンとなる憧れるべき見本となる人がいないから
- ベンチャーの強みは、グレーゾーンを攻めることが出来ること。つまり、大手がリスクを恐れて手出し出来ない、いわゆる「得体の知れないもの」をビジネスとして扱うことが出来るところ
- ビジネスで成功するか否かは、自分が身を置いている事業が成長産業であるか否か
- 日本は新しい事業や雇用を生む新規参入企業が法などの太刀打ち出来ない力によってどんどん潰され、既得権益者の息のかかった古い企業しか残らないような風潮がある
- 新しいビジネスの波を掴む者は、波が来た時に「こんなことをしよう」と準備をしている者のみ
というような感じである。
※個人的解釈が入っている為、加藤氏の意図していることとは異なる場合があります(これ以降の文章も)
僕は正直、これまであまりアジアに目を向けて情報収集をしてこなかったので、なるほどと思う内容がたくさん転がっていた。
が、しかしだ。
ここまで書いてなんだが、実のところ印象に残ってしまったのは伝えられた内容より、加藤氏の人間性=パーソナリティだった。
講演前、加藤氏がどのような人物であるか存じなかったので、事前にいくらか情報収集をしたところ、相当熱い人なのだろうと予想をしていたのだが、全くその通り熱い人だった。
いや、正確に言うと予想を超えて熱い人だった。
だから冒頭に書いた「予期した事故」。予想はしていたものの、事故にあったような「ぶつけられた感」が印象として残った。
それぐらい、発言する言葉にパワーが乗っかっていたのだと思う。
このところ、パーソナリティについて考えることが多く、世間的にもセルフブランディングという言葉をよく目にするようになり、個人が生み出す価値が重要視されてきていると思う。
これについて僕は、詰まるところ「その人が今、実際にどんな行動を起こしているか」に集約されると思う。
どれだけ理想を語っても、何もしていなければ誰も相手をしてくれないなんていうのは想像に難しくない。
(あ、書きながら自分に言い聞かせていることに気付いて何だか胸が痛い・・・)
逆に言えば、行動が伴っている人の発言は、その言葉以上のパワーを持って伝わる。
加藤氏は学生時代からビジネスのど真ん中で勝負を挑み、40代半ばになった今もバリバリ戦い続けている。しかも、今は自分が第一線に立つのではなく、日本とシンガポールの橋渡し役になってこれからを担う若い人達の力になることを主軸に置いて活動している。
加藤氏は先に書いた締め括りの言葉の前にこんなことも言った。
「こんなおっさんの言うことなんかどうでもいいんです。そんなの何の意味もない。とにかく自分で動いて自分で感じてほしいんです」と。
もちろん本音だろう。
しかし勘弁してほしい・・・だってかっこいいじゃないかちくしょう。
そんな人の言葉がパワーを持たないはずがない。
この講演会は、視野を広げることの重要性と意思に行動を伴わせることの重要性を全身で感じることが出来る、とても価値ある講演会だったように思う。
因みに、講演会の後、懇親会が予定されていたのだが、受けたパワーを上手く処理出来ずにモヤモヤが収まらなくて、懇親会を断ってなじみのバーに逃げ込んでしまった。(この辺りも含めてこの講演会は事故のような感じだった)
そして、堰を切ったようにここに書いたようなことを延々と話していた。
話し相手になってくれた拓ちゃんにこの場を借りてありがとうを言っておこう。
正直な価値観で生きる〜「ナリワイ」ワークショップを経て〜
先日ナリワイの伊藤洋志さんが講師を勤めるワークショップ、その名も「ナリワイを作る講義」に参加してきた。
※「ナリワイ」については後に記載
と、ここでいきなりだがそれに至った経緯を少し長いが記載しておく。(個人的に動機は大事だと思うので)
最近、ノマドワークを筆頭に新しい働き方、延いては新しい生き方が討論されたり記事にされたりするのをネット中心に頻繁に目にするようになって、そのロールモデルとなる人が台頭してきた。
※個人的に特に注目しているのは株式会社空気読みの跡部さん、ノマドトーキョーの米田さん、よるヒルズの高木さんなど。あ!あともちろんナリワイの伊藤さんも。
価値観の変化はどんどん勢いを増しているなと感じる反面、ふと自分の周りに目線を変えると、僕はこれまで2つの企業で4年間サラリーマンをしてきたのだが、そこにいる人達の多くが“仕事”について幸せとは言い難い状態にあったように思う。(少なくとも僕にはそう見えた)
理由は給与や環境など様々だが、とりあえず自分の勤める会社が潰れることを心から願うなど正気の沙汰ではない。
僕はと言えば間違いなくその当事者の一人で、言いようのない閉塞感を全身に纏っている29歳成人男性であったわけだが、もっと違う生き方があるはず!と思って勤めていた会社を飛び出したのである。
※ただし、理想の生き方はあったものの飛び出した後に具体的に何をするかの策は全く持っておらず、貯金もほぼ皆無なので、楽しそうという理由だけで準備なしに砂漠に入ったような無鉄砲ぶりだと我ながら思う。
ただ、ここで思うのは確かに新しい生き方のロールモデルは作られているものの、実際自分に落とし込んだ時に何をどうすればいいのかが解らず、結局は不満を持ちつつも現状維持に留まってしまう人が多いのではないのかと思う。
(これがノマド批判に繋がっているようにも思う)
僕はその通り何をしていいのか解らず、でも飛び出してしまったからには動かないわけにはいかないということであれこれと思案していたところ、伊藤さんのツイートにて自由大学で「ナリワイをつくる講義」というワークショプが開かれるのというのを目にし、何かのきっかけになればと参加してみることにした。
ここまでがワークショップ参加に至った経緯である。
さて、実際に参加してみて先ず何よりも感動したのは、同じ方向の価値観を持つ人が9人もいたことだ。
ワークショップの内容に興味を持って参加している人達なのだから当然といえば当然なのだが、僕はこれまで周りの人達と自分の価値観を共有出来るという機会が少なかった為(これは僕自身にも否があるのだが、説明しだすと長くなるので割愛)、その場にいる全員と求めている価値観を共有出来ることに純粋に喜びを感じた。
ワークショップの内容は、伊藤さんが「ナリワイとは、個人で元手が少なく多少の訓練ではじめられて、やればやるほど健康になり技が身につき、仲間が増える仕事」というものを自ら提唱、実践されている方なので、僕たちなりのナリワイの作り方をあらゆる方向から探って行くというものだった。
ナリワイについて詳しくはコチラ:
http://nariwai.org/about
参加者はそれぞれやっていることはバラバラだし、年齢も様々だったのだが、ある程度価値観が共有されていることと、各々のモチベーションが高いということが相まって、1つ1つの案について話が前向きに進みやすかった。そしてその状況を客観的に見て、ああそうかと感じた。
シェアハウスやコワーキングスペースが流行り、そこから新しくて面白いビジネスがどんどん出てくる。敢えて出来るだけ少人数でチームを形成して質が高くスピードのあるビジネスを行う。
これらは全て足並みが揃いやすいのだ!
(たぶんね。どれも経験したことはないから予想の域は脱していませんが)
ただ、これまでの自分の経験上、
会社の意思で上司や部下、チームが形成される企業においてはかなり幸運でないとこういった環境は起こり得ないと思った。
次いで言うと、会社という場所では足並みが揃わない人でも価値観が合わない人でも上手くやっていくことが正しいとされ、気が合う同士で何かするのは馴れ合いと取られるようなこともあるから尚更だ。
でも今回のワークショップを経て、
高いモチベーションを維持していれば、足並みが揃う同士の方が圧倒的に有利だと感じた。
実際に、そのワークショップで上がった案を既に実行に移す段取りを行っている人もいて、賛同する他のワークショップ参加者が協力体制に入っているという動きがあるし、ソーシャルメディアを使って「こんなのどうだろう?」と案を発信すれば、「それ今度○月に集まる予定なのでそこで企画練りましょう」とすぐにレスポンスがきたりする。
足並み揃う同士が「いっせーのーで」で一気に動くことでスピード感はあるし、立案に対してのレスポンスも良いので、次のアクションも起こしやすい。
そして何より、その繋がりは自分のセーフティネットになるのだと思う。
それを実感出来たことが今回のワークショップで得た、最も大きな収穫だったように思う。
どうすればいいか解らなければ、先ずは自分と価値観の合う仲間を作るのがきっと手っ取り早いのだ。
今回のワークショップは東京で開講された為、参加者は東京近郊在住の人達であり、普段大阪在住の僕は「即集合!」となった時に対応しきれない部分が出るのが実に惜しいが、必要とあらば東京には行けるし、ソーシャルメディアがあるので今段階は仕方ないと割り切ることにする。
とりあえず今は、今回得た収穫を基に、関西で良いネットワークを広げられるよう、イベントやワークショップを仕掛けていって、ナリワイとなるものを作っていこうと思う。