2010年の初タイトル奪取!/vs.リガ・デ・キト

いつもながらサッカーは試合終了まで何が起こるか分からないものですね。PK戦の末にスルガ銀行チャンピオンシップ優勝、今年早くも1つめのタイトルを獲得! と、試合直後よりも数時間を経過した今になって喜びがじわじわと込み上げてきています。多少仕事を無理してでも国立に駆けつけた甲斐がありました。つい2ヵ月ほど前までは意識しなかったタイトルとはいえ、メデタシメデタシです。

前半はイーブンか、もしくはわずかながら東京の方が押し気味か、という展開でした。しかし後半リガ・デ・キトに追加点を許して1-2とリードされて以降、相手が目に見えて足が止まってきたにもかかわらず攻めきれず、というおなじみの流れのまま時間は90分を経過。もはやこれまで的気分になりかけたところで、大黒様の同点ゴールが飛び出しました。恐れ入谷の鬼子母神であります。



↑今回はめずらしく青山門より入場(ネムイ写真にて失礼)


PK戦にあたってはもう何の心配なしというぐらいに「もはや東京の勝ち」を確信していました。やたらと暑い完全アウェイの地で、しかも試合終了・優勝を目前にして同点ゴールを決められてのPK戦とあっては、オシムさんならずともその場から立ち去りたくなるのでは……!?

帰宅して録画でこの場面を観たら、東京の選手が平常心で全員仁王立ちなのに対し、リガ・デ・キトの選手は悲壮な表情でひざまずいて十字を切ったりしてましたもんね。最後に梶山が決めた瞬間、ガックリとうなだれていました。PK戦が決した瞬間というのは、記憶に新しいW杯のような大舞台ならずとも敗者にとってはいつも残酷なものです。

見方を変えればリガ・デ・キトの監督、選手の落胆ぶりは、この試合を本気で勝ちにきていたことの表われに違いありません。優勝クラブに3000万円もの賞金が懸かっていましたし、当然のことながら例年この時期に行われていた外国クラブとの親善試合とはまったくモチベーションが違いました。

中2〜3日の過密日程が続く合い間に、さらに追い討ちをかけるかのように組まれたことで一部で“罰ゲーム”という声もあったこのスルガ銀行杯ですが、東京にとってはとても有意義な一戦になったと思います。公式戦未出場の若手や、平山、石川のようにここ数試合出ていなかった選手を含め、リーグ戦の谷間にチーム一丸となってタイトルをゲットできたことは、とてもいいアクセントになったことでしょう。

まるで最近の陽気のように、ジリジリ・ジト〜ッの末にグッタリときてしまうことの多い最近の東京の試合ぶりでしたが(って、どんな試合ぶりだ!?)、この試合をきっかけに今度こそリーグ戦は上昇気流に乗ってほしいと思います。もし本当にそうなったらスルガ銀行さんには感謝感謝で、足を向けて寝られませんな。と言っても申し訳ないことに、預金はできないんですけどね(笑)。


追伸 録画を観て分かったこと3点。
①今日の城福さんは終始穏和な表情で、2回の得点シーンにもエビ反りガッツポーズはしなかったこと。
②どうでもいいことながら、一部でウワサされた梶山のボウズ刈りはどうやらガセネタであったこと。
③優勝カップを手にした今ちゃんに対してチームメイトは「集まれ〜っ」を強く求め、その期待に応えたこと(現場では、我々観客は今ちゃんはスタンドに背を向けていたので見られず)。