ぐ戒

目隠しして自転車に乗る夢を見た。目隠しというのは高ぐるぐる巻きの布とかじゃなくてアイマスクみたいな軽いやつで、しかも当然アイマスクとはいえ目隠しをしている方に視点があっては何も見えないのだから外からじぶんを見ている格好であり、しかもなぜか茂みの中からそれを見ているような趣であった。午前八時の起き抜けには、違うという点では合致しているよと教えてもらう夢を見た。こっちは何も覚えてない。というか家庭外トラブルがあったので夢を覚えておくとか思い出しておける感じではなかった。家庭外でしかもおれに関係のない話だから詳しくは書かないけどそのせいで家族がワーワー言っていたし、寝起きだったこともありおれも感染的に狼狽してしまったので追加で思い出せることが何もないってわけ。
ところで雨が降ってるみたいで困るんですが? どういう意味合いなんだよ、今日は用事があるんだよと考え始めたところで特に頭痛が治ってないことに気付く。仕方ないからしばらく穏やかな天気予報を見ようと思ったら気温がなんと二十三度!? 夏では?! 日最高気温が二十三・五度になってて、十二月二十二日に計測されていい気温じゃないだろと悪態に近い驚きが出つつも、窓を開ければ確かにぬるい、雨のおかげでこれでも多少は涼しくなっているだろうということを考慮するととんでもない気温だ。しかも台風みたいな風が吹いてて間違いなくフェーン現象。経験上こんな冬はなかった、ただ夜になって地元のニュースを見たら昭和六年? と同じ気温とか言ってて、むしろ大昔に一体何があったのか知りたくなる。
ぬるいんだけどいつまでもパラパラ小雨が降っているようだし多少の雨を覚悟してユレーカとコーヒー豆買ってきた方がよさそうだ。重い腰を上げて出かけた。忘れちゃいけないのでまず先にいつもの店でユレーカを購入してからブックオフへ。ここには何もないようだ、ぼくには耐えられないよ。引き続きリサイクルショップに向かうと魅力の低いコーヒーカップが安値で出ていた、しかし魅力が低いので(あと洗うのがめんどくさそうなので)買わず。最後に遠い酒屋でキリマンジャロブレンドを一キロ買い上げて、カゴに夢と希望とビスケットとコーヒー豆を詰め込んだ状態でフラフラ帰ってきた。フラフラしていたのは重さというより風の強さが原因で、帰宅して調べてみると風速が秒速十六メートルとのこと。台風じゃん。ついでに気温もまだまだ二十二度あるし、お天気サイトで調べたら風速は岬と、気温は沖縄とタメを張っていた。で新潟はめちゃくちゃ燃えてるでしょ。今年(セカイ)の終わりかと思ったね。
夜になると、今度は家庭内トラブルに巻き込まれていた。具体的には、姉の部屋の抜けなくなったLANケーブルを爪楊枝で引っこ抜いていた。ネットで調べた結果、ツメのところに思いっきり爪楊枝を差し込んでから抜くという方法でうまくいった。本当はマイナスドライバーの方が良さそうだったんだけど、おそらくそんなことはないだろうとは思いつつビリビリしたりスパークしてボカンみたいな事態が発生したらそれこそ最悪なので特に何事も起こらないであろうと考えられる爪楊枝の方を採用した。しかい部屋に戻ったら「LANケーブル 抜けない なぜ」で検索した記録が残っているってのも切ないな。クリスマスパーティーやった翌日に誰もいない部屋で飾り付けだけが残ってるという昨日見た四コマのエピソードみたいに切ない。あと、夜中に何気なくニュース確認してたら、ハローワークの求人にも最低賃金法を違反しているものがあったとか書いてあって、この世に救いはないんだなと確信した。もうハローワークは信用出来ないので先に金を渡してほしい。仕事をするかどうかは後で決めます。