世界侵略:ロサンゼルス決戦

 大量の隕石が降りそそぐとともに、謎の生命体が世界各国の都市に侵攻を開始した。壊滅寸前に追い込まれたロスへ、逃げ遅れた民間人を救出するため海兵隊の部隊が向かうが、、、というストーリーです。
 
 まずは、正体不明の見えない敵に教われる海兵たち。やがて敵エイリアンの姿が見え始め、そして無敵に思われたエイリアンの身体の弱点を発見する。しかし、エイリアン側も戦闘機を飛ばしたり、ロボット兵を投入したり。
 
 基本は単なる銃撃戦を主体とした戦争アクションなのであるが、スピーディな展開と微妙に多様化していくアクション内容の変化により、最後まで飽きさせないよう工夫が凝らされている。
 また、父と息子、部隊内の不和など、ちょっとした人間ドラマも盛り込まれており、ストーリー展開もまた飽きさせないようなかなか見事なものだ。
 
 苦難を乗り越えて逆転勝ちを収めるこの作品、しかしながらなぜか鑑賞後にスッキリした気分になれない。
 端的に言えば、「海兵隊万歳!」なプロパガンダ映画にしか見えないのだ。
 
 はっきりと台詞にまで出てくるんだけど、国難があれば民間人も軍と一緒に銃を取って戦いましょう、というメッセージの押しつけがどうにも受け入れ難くてね。
 米国の方はこんなの観て、感動して腕を振り上げたりしちゃうのでしょうか。