古代 あやこ☆ブログ

シンガー・ソングライター

介護の仕事

実は、今月末に名古屋から四日市へ引っ越しします。

なので、名古屋で生活のために平日やってた仕事を、全て辞めました。

午前中は早朝からパン屋でサンドイッチ製造、午後からは訪問介護を、掛け持ちしていました。

先週、4年続いたパン屋のバイトを退職

今日、丸8年続けた訪問介護の仕事を、退職しました。

介護職…こんな、性に合わない仕事、よく続いたものです。

やりたくないなぁ、無理〜と思ってた仕事なんですけどね。

きっかけは、占い師に勧められた、ただそれだけ(笑)

「貴方が光輝く女性になるための修行になります!しばらく、おやりなさい!!」って(^^;)

で、「これは修行だから」と思って、とにかく何でもいいから頑張りました。

ねぇ…しばらくって、いつまでぇ〜?って思いながら。

お世話させていただいた利用者様は61人、いろんな方がみえて

いろんな出会いや別れがありました。

いろんな人生を、人生の最期を、見せてもらいました。

辛いこと、嫌なこともありましたが、嬉しいこと、感動もありました。

この仕事、やってよかったなぁと思えます^^



今日ね、一番大好きな利用者様とお別れしました。

95歳で独居の、ささやかな趣味でとてもいい絵を描かれる女性です。

彼女との付き合いは7年位。

とても自立していて、人の世話になることを嫌います。

「自分のことは自分でやる」彼女のポリシーです。

日常生活のこと全て、誰の手助けも借りず、ずっとやってみえます。

ただ、耳が遠いので、普段ほとんど人と会話することがありません。

週に1度、わたしが訪問する時が、大切な会話の時間。

たくさんの人生経験を持つ彼女の話は、面白かったし

彼女もわたしに興味を持ってくれました。

わたしがコンサートをやる時は、必ず彼女にチラシを渡していました。

観に来れるわけではないですが、いつも

「まぁ〜素敵!ご成功をお祈りしています」と言ってくれる。

彼女にチラシを持っててもらうと、何だかホッと出来たんです。



先週だったか、玄関先にある大きな金木犀の木が

真ん中ぐらいからバッサリ切られてしまいました。

隣りの家から言われたらしく

離れて住んでみえる娘さんが植木屋に頼んだらしい。

ショックでした。

金木犀は彼女もわたしも大好きで、秋に咲くと会話も花が咲いたものなのに。

お隣さんは「明るくなってよかったですね。」と言われたそうです。

「命あるものを…。心を、砂漠にされたようです。」とポツリ、彼女は言いました。

なので今日、小さい鉢植えの木をプレゼントしました。

「まぁ…」と喜んでくださった^^


来週から引き継いでくれるヘルパーさんに記念写真を撮ってもらい

わたしはその後、彼女を抱きしめました。

そうして帰る時、彼女はこの寒いのにドアを開け、身を乗り出して

わたしの姿が見えなくなるまで見送ってくれました。

お互いにず〜っと手をふっていました。




泣けちゃいました…。