ゼルダの伝説 スカイウォードソード

ゼルダの伝説 スカイウォードソード (期間限定生産 スペシャルCD同梱) - Wii

幼なじみ禁止。
大地の汽笛』のゼルダ姫も思えばわかりやすく
任天堂でも昔と比べてヒロインに求められる個性が違ってきているようで
ではそうする何が変わったかは、現在進行だとわからないもの。
風のタクト』がああいう絵になったのは
リンクたちの表情を描写するため、みたいな趣旨と覚えていますが
今回『トワイライトプリンセス』と比べて
みため目だって違ったところはそこでしょうか。
もう一段階画質を上げてくれても良いけれど
理想とするハイラルファンタジー世界にかなり近づいた感じ。


ゲームの中身はいつものゼルダ
大地の汽笛』はかなりめんどくさく感じましたが
今回は「剣を振る」「空を飛ぶ」の動きが新しくて流石の出来。
決して欠けることないマスターソードは、まこと天下随一の名剣。


それを象徴して従来と大きく異なっているのは右手の操作。
従来のWiiリモコンでなく
Wiiモーションプラス付き」または「Wiiリモコンプラス」専用。
 Wiiモーションプラスとは? http://www.nintendo.co.jp/wii/rztj/motionplus/index.html
ジャイロスコープでリモコンの傾きとか振りとかの運動を検知するマシン。
3DSにも付いているらしい。
従来のリモコンも少しは動きを検知できたが
格段に捉えられる種類が増えたらしい。


Wiiリモコンは電池を積んで重く、振り回すので腕が疲れます。
画面に向けてほぼ常にビシッとポイントしていなければならない、
外科手術ゲーム『カドゥケウス』とかああいうのとか無理。
精度でなく体力が無理。
このプラスリモコンでも『カドゥケウス』とかはやはり無理だと思いますが
剣神ドラゴンクエスト』みたいなのだと
画面をポイントしなくても、手元で手首を捻るだけで、
剣を振ったことにしてくれる。
ちゃんとそれなり上下左右斜め斬りにも対応。
画面にリモコン先端を向けていなくて良いので大きく振り回さなくて良く
腕に優しいエコライフ。


でもこれならそもそもリモコンでなく、
ヌンチャクコントローラーの左手に有るスティックを
右手側につければ良いのではなかろうか。
XBOX360コントローラを使わせて貰えばいいんじゃね、と思わないでもない。
なるほどアナログ入力スティックと
ジャイロスコープによる動作入力は別物である。
今回の剣を振っている感はアナログスティック入力では得られない格別感。
でもだったら両方つければ良いのでは。
WiiリモコンのABボタンを除くボタンは押しにくいんですけど。
リモコンでのポイント入力がこのゲームに必要とは思えないんですけど。
GCの『ピクミン』でも思ったけれども
先に入力装置ありきで、作品のための入力装置でないのは残念である。
と無茶なことをゲーム好きは思うわけである。


ゼルダアクションアドベンチャーゲームとしての部分は
現在から見ると『時のオカリナ』で出来上がっていると思います。
今回うさぎ仮面を付けなくとも
ボタン押すだけでダッシュできるようになったのは良かったけれど
Z注目と行動方向入力と剣振りとダッシュと盾はじきの組み合わせが
アクションゲームとしてこれで万全だったかというと、
ぜんぜんそうは思えない。
難しくしすぎるとゼルダでなくなってしまうというのはわかるけれど
わけてもZ注目指定とカメラ視点が違和感あり。
もちろんそこいらの凡百とは格違うできではあるのですが。


次はどういう入力装置でのゲームになるかわからないけれども
見た目だけでなくアクションアドベンチャーゲームとしても
さらにより奥深いものであって欲しい。
関係ないけれどソフト側で音量画面調整は全てのゲームにつけて欲しい。
スカイウォードソード』は質量ともアクションアドベンチャーとして
他のゲームより抜きん出た作品であり
新しい動作入力の良い例示ではあるけれど、完全ではない。
完全完璧全壁無欠の存在は理想の幻想である。
ゼルダの伝説』にかける期待は
それくらいに大きくて相応しい作品なのです。
25年前と同じく、今回現在もそう思います。値して面白かった。