方法序説

kogkog2004-06-05



芸術の方法はいろいろありますね。
まず、作者が内実を表現し鑑賞者へ伝える方法とか媒体とか、がいろいろあります。
言語とか視覚とか聴覚とか視聴覚とか。


で、視聴覚による映画という方法にはどちらかというと、言語のみの表現、たとえば小説などからは得難いものを求めたいと私など思ってしまうわけです。
映画はあまり見ないんですけど、見るなら、映画で表現されるに適した素材として、冒険活劇とか。
で、007は全作見ました。


といって、007全史概説とか、作品別評論とか、時代背景の影響論とか、できるわけじゃなくて。ただぼーっと見てただけです。
おすすめの1本はというと、難しいですね。殆ど憶えてないのもあるし。


ということで、つづく。

懐舊的印象

承前。


えー、いうまでもなく、「miharuqのひとりごと」6月3日付6月5日付をうけて、007おすすめの1本を摸索する試みであります。


まず、一般に声価の高そうなものはやはり"from Russia with love"「ロシアより愛をこめて」でしょうか。
シリーズ第2作、ショーン=コネリー主演。
派手な冒険活劇に馴染みのないかたも入りやすいのでは?オリエント急行の旅情も味わえます。
本邦公開時の題が「007危機一発」でしたか。「危機一髪」に銃の「一発」をかけた意図だそうです。誤用を蔓延させるもとになったという説もあり。
小学生kogは先に主題歌を知り、のちに、へー、映画もあったんだー、という感じでした。
ところで、相方女優のダニエラ=ビアンキは、kog的には全作中いちばん好みであったりして。


続く第3作、"Goldfinger"もいいと思います。
中学生kogが日曜洋画劇場かなんかで初めて見た007がこれ。おー、007っておもしろいなー、と思いましたよ。
あー、どーなっちゃうんだろー、と思わせて引っ張られるのが快感でした。Qの秘密兵器も面目躍如。
007はしだいに荒唐無稽さを身上としていくわけですが、本作はほどよくバランスがとれてるような気がします。
コネリーがかっこいいのは、じつはぎりぎり本作あたりまでではないかな?このあとはなんだか中年っぽくなるような。


その後の主演男優では、ロジャー=ムーアはあまり好きになれないんです。なんだか、ただのイロオトコみたいで。
作品としても、ムーア主演作は殆ど印象に残ってません。


次のティモシー=ダルトンは渋いですね。現役のピアース=ブロスナンも悪くないけど。
ダルトン主演作では、アフガンへ舞台を転ずる"the living daylights"が面白かった印象があります。
ブロスナンでは、"tomorrow never dies"が全体に上出来だったという気がします。


結論
1 冒険活劇に馴染みのないかたのための入門篇「ロシアより愛をこめて」。
2 冒険活劇の原型"Goldfinger"。
3 ダルトン主演なら"the living daylights"。
4 ブロスナン主演なら"tomorrow never dies"。


さて、"living daylights"ってどんなんだったっけ、と思って、DVDで予告篇を見てみたら、、、
相方女優がやはりkog的好みじゃあーりませんかー、マリアム=ダボという人だそうです。
それでこの作品が印象深かったのかいな。


007というのは、良識ある人々からみると、アホバカ映画の類に属するのかもしれません。
私は、この種の映画はおもしろければよいのではないか、とキラクに考えてます。