*[コラム]歴史を学ぶには
週刊東洋経済が「ビジネスマンのための学び直し・日本史」という特集を最新号で行っている。
http://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/
「経済や経営の知識ばかりではビジネスマンは通用しない。国際化時代だからこそ、日本の歴史や文化を知っておきたい。さあ歴史を学ぼう。」ということらしい。
しかし、巻頭を飾るのが佐藤優氏の「受験参考書が役立つ」では、おおよそこの特集の陳腐さを表している。佐藤氏は、もう10年ぐらい前に受験参考書の活用をうたっている。学び直しということであれば、受験参考書ではないはず。もちろん、東洋経済の読者の多くは中学・高校時代以来、社会人になって経営学や経済学の勉強はするけれども、日本史の勉強が足りないと警鐘を鳴らすのは良い。
しかし、佐藤氏の10年前の言説で、すでに受験参考書を卒業したビジネスマンも多いはず。少々周回遅れではないでしょうか。
ちなみに、最近わたくしは「地理」の受験参考書を購入して読んだ。なかなか良い参考書が少ない。「ビジネスマンの学び直し・地理」とか「ビジネスマンの学び直し・地学」だったら、食指が動くのだが・・・・・
わたくしが編集者なら「ネット動画で学ぶ日本史」という記事を入れる。そして、次の4名を紹介する。
・ベストセラーを乱発する 倉山満   チャンネルくらら  https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg
旧皇族の竹田家の人気者 竹田恒泰  竹田恒泰ちゃんねる http://ch.nicovideo.jp/takeda-tsuneyasu
南朝小倉宮正統竹内文書伝承者の元・代ゼミ人気講師 竹内睦泰 
動画多数あり
・ナンバーワンお笑い地下芸人 居島一平 代表動画 https://www.youtube.com/watch?v=paQoYUfOZi8
教育のコツは、知識を伝達することではない。学習者が自ら勉強をしてみようという気にさせることである。
上記4名の人気者は、お笑いの要素を持ち、歴史に興味のない人にも関心を持ってもらう能力を持っている。
歴史を楽しんでほしいという、学習者によりそう気持ちが伝わってくる。
残念ながら、東洋経済の特集からは、「歴史やばいかもー!」というエネルギーが伝わってこない。
これではますますビジネス雑誌は凋落し、ネットに浸食されてしまう。