となり町戦争

監督：渡辺謙作
原作：三崎亜記
出演：江口洋介/原田知世 他
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/tonarimachi/

となり町戦争 [DVD]

演出が受けつけなかった。
原作は好きだったのに残念。あの淡々飄々とした中にもユーモアがあるような変わった世界観が好きだったのに、まさかこうなってしまうなんて。なぜバックスバニーちっくな効果音を入れたり、わざわざ漫画のキャラクターのような人物設定にする必要があったのだろう。
とてもさむい。
主演の北原が江口洋介という所からして、全くイメージと違っていたし、全体の色も暗くて生々しいけれど、私が原作の文章から得ていたイメージはそういったホラー色ではなくて、むしろ色が飛んだくらいの、薄く優しい生成り。外見の明るさの中に潜む恐怖みたいなもの。
初めの30分があまりに酷くて途中で見るのをやめようかと思ったけれど、最後まで見ないと良いも悪いも言えないと思い、とりあえず最後までは辿り着いた。途中、瑛太が出ていたあたりはちょっと面白かったかな。たぶんそこらへんは変な演出がなくて、普通に進んでくれたから。けれど、もし映画館で見ていたら大後悔していたなという感想は変わらない。